HSP

HSPはMBTIではどのタイプに属するか【前編】

MBTIとHSP①

 

HSPはMBTIで言えばどのタイプか?

INFPだろうか、INFJだろうか?

それともINTP?

あるいはENFPだったりして・・・。

 

こういう論議に終止符を打つべく、

今回から2回シリーズで

HSPとMBTIとの関係を論じてみます。

 

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MBTIとHSPは果たして関係があるのか?

 

このサイトは引っ越し前のものも計算に入れると現時点で8年近く続いています。

当初はMBTIだけを扱ったサイトでした。

 

このサイトを始めた頃、日本国内でMBTIを扱ったサイトはほぼありませんでした。

今では絶版となったMBTI関連の本を丸写しで紹介したサイトが1つか2つあっただけ。

 

日本人がオリジナルの質問表を掲載し、オリジナルの解説を書いたのは私のサイトが日本初、とうか、たぶんアジア初でした。

 

 

一方、HSPに関して言えば、MBTIが有名になる以前から関連書籍が国内でも販売されていました。

エレイン・アーロンさんの本ですけどね。

 

ところが最初のうち、HSPの概念はなかなか普及しませんでした。

ところがMBTIで心理学に興味を持った人たち、特にINFPタイプを中心とする人たちがやがてHSPに関心を持つようになったようです。

 

そしてさらに

「HSPはMBTIで言えばどのタイプだ?」

という話題がネット上を賑わすようになりました。

 

 

さて、日本国内でMBTIサイトをいち早く作った人間として、また自分自身がHSPでもあるということで、私はMBTIとHSPの関係をはっきりさせておく必要がある、と思いました。

 

結論から言えば、

MBTIとHSPを結びつけて考えない方がよい

ということです。

 

でも、それだけで終わると反感を買いそうです。

そこでもう少し納得していただけるように説明してみたいと思います。

 

 

ユングはMBTIの存在さえ知らなかった

 

私のこのサイトを読んでくださる方には、まず最初に「事実」をしっかりと認識していただきたいと思います。

 

「MBTIに関する誤解」についての認識です。

 

MBTIというのはご存じのようにアメリカのブリッグス&マイヤーズ親子がまとめあげた「質問紙方式の性格検査」です。

(この「質問紙方式の性格検査」という表現は『MBTIへのいざない』の最初のページで使用されている表現です)

 

このMBTI理論の基本原理というのは実はブリッグス&マイヤーズ親子のオリジナルではありません。

ユング心理学におけるタイプ論をベースとしたものです。

そこに上記親子が独自の理論、具体的に言えば判断(J)型知覚(P)型の尺度を追加して作成したものです。

 

つまり、こういうコトです。

 

MBTIでは

外向(E)型内向(I)型

感覚(S)型直感(N)型

思考(T)型感覚(S)型

判断(J)型知覚(P)型

の4つの尺度で人を16タイプに分類します。

 

しかしこのうち①②③についてはユング心理学のタイプ論で述べられている項目です。

この3つの項目にブリッグス&マイヤーズ親子が「④判断(J)型か知覚(P)型か」という項目を追加して作ったのがMBTIなのです。

 

ここでまず、大きな誤解その1です。

MBTIの発想はブリッグス&マイヤーズ親子のオリジナルではない

という事実です。

 

 

さらに、大きな誤解その2です。

MBTIはユングが考えたものでもない

という事実です。

 

そもそもユングはブリッグス&マイヤーズ親子とは面識さえないでしょう。

また、自分の理論を使用したMBTIという質問紙法の存在さえ知らなかったでしょう。

 

MBTI関連のサイトを開いてみると「ユングが提唱したMBTIは・・・」とか「ユングのMBTI理論では・・・」といった記述をよく見かけます。

しかし、

これは間違っていますから!!

 

もう一度、はっきりと書いておきますと、

ユングさんはMBTIなんて知らないよ!

ということです。

 

繰り返しになりますが、

MBTIとはアメリカ人親子がユング理論を借用して勝手に作った性格検査法である、

ということです。

 

ぜひともキモに銘じておいてください。

 

 

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HSP提唱者エレイン・アーロンはどう考えるだろうか

 

皆さんはMBTIと言えば有名な心理学理論だとお考えでしょう。

ところが全世界の心理学界においてはMBTIはガン無視されています。

その理由はちょっと考えてみればわかると思います。

 

そもそもMBTI創始者とされるブリッグス&マイヤーズ親子は心理学者ではありません。

特に娘のマイヤーズにいたっては推理小説家です。

 

シャーロック・ホームズを創作したコナン・ドイルのことを思い出せばわかるように、そもそも推理小説家というのは人間の心理を読み解くのが得意です。

その能力を使ってマイヤーズはMBTIをまとめあげたのだと想像できます。

 

だから科学的手法として理論体系ができている心理分析の立場からすると、MBTIは一種の「トンデモ」の世界だと見なされているのです。

 

これはMBTIについて、先にも述べたように日本初のオリジナルサイトを作った私自身が言うのだから間違いありません。

 

 

しかもユング心理学派の人たちにしてみると、MBTIというのは聞いたこともない推理小説家がユング心理学のタイプ論をパクって作った理論にしか思えません。

だから口に出すことさえ絶対にしません。

 

 

そういうことを念頭に置いた上で、エレイン・アーロン氏の著作を開いてみましょう。

『敏感すぎる私の活かし方』(2020年)の「まえがき」には次のように書かれています。

 

(HSPにはDOESというガイドラインはあるものの)同じHSPでもさまざまなタイプがいて、それぞれに特徴や過去がある。自分たちをひとつの仲間だと認識したい気持ちはそれとして、くれぐれも、ひとりひとり違うのだということを忘れないように。
(片桐恵理子 訳)

※上のDOESについては次の記事で詳しく書きました。

ホンモノのHSPとは?
本物のHSPが持っている4つのハイパー能力 ネット上でHSPについての誤解が広がっています また、芸能人たちの中には実際にはHSPではないのにカン違いから自分はHSP...

 

実はエレイン・アーロン自身、ユング心理学を学んでいる心理療法士の1人です。

だから当然、MBTIには否定的な考えを持っていると思います。

 

実際、彼女はMBTIについては何も語っていません。

そもそもHSPをMBTIの16タイプの中にむりやり当てはめるなんて、彼女は絶対に反対だと思います。

おそらくそういう気持ちもあって上のような文章を書いたのではないでしょうか。

 

 

HSPとMBTIはまったく別のジャンルとして考える

 

私はこれまでユング心理学の勉強もしてきましたし、またMBTIのサイトを作るくらいですからMBTIについても一応理解しているつもりです。

 

また私自身がHSPであり、そんな自分の性格や体験を通してHSPを深く研究してきました。

 

そういう私の立場から見ても、HSPとMBTIとの関連性をむりやり考えるのはナンセンスだと思います。

 

 

とは言え、HSPの性格にもそれなりに傾向というものがあります。

 

たとえばHSPの70%は内向(I)型であること。

これはエレイン・アーロン自身の見解です。

 

そして彼女はまた、HSPの多くは直感(N)型だとも述べています。

 

この内向(I)型とか直感(N)型というのは本来、ユング心理学の用語ですが、MBTIでもそのままI 型、N型として借用しています。

 

そして皆さんが知りたいのは、実はこうした「傾向」のことなのかも知れません。

よって、その「傾向」について、次回の後編でお話したいと思います。

 

▼後編はこちら

MBTIとHSP②
HSPはMBTIではどのタイプに属するか【後編】 HSPはMBTIで言えばどのタイプになるのでしょうか? 前回、先に結論として、 MBTIとHSPを結びつけて...

 

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