旧ナマケモノ性格診断

MBTI的に言えば肉体労働は感覚(S)タイプの人が有利

肉体労働と性格タイプ

 

 

感覚(S)タイプと直観(N)タイプの違いは

仕事選びの際にすごく重要になってきます。

自分のタイプをカン違いすると、

場合によっては後戻りできなくなります。

 

今回はこの感覚(S)直観(N)の違いと

仕事などの適性について説明します。

この2つの違いについては次の記事をご覧ください。

感覚と直観 ― ものごとの知覚の仕方このページは『性格理解の基本』からの続きになっています。 「人の才能」について理解するには感覚(S)型と直観(N)型の違いを理...

 

 

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思想家や哲学者は工事現場では働けない

 

人にはおのずと向き不向きがあります。

デスクワークが向いている人もいれば

汗水たらして働く方が気持ちいい、

という人もいます。

 

思想家や哲学者、あるいは詩人には

たいがい肉体労働はキツいです。

 

また肉体労働しか経験のない人に

朝から晩まで帳簿付けをやらせたら

精神的にヘトヘトになるでしょう。

 

まさに頭脳労働と肉体労働の間には

越えがたい壁があります。

昨日まで頭脳労働をやっていた人が

今日から肉体労働をするのは難しい。

その逆もまた同じです。

 

人生をそこそこ順調に生きて行くには

自分がどちらの世界の住人かを

まず見きわめることです。

 

 

身体を使う仕事をするには感覚(S)機能が必要

 

いわゆる「3K仕事」と呼ばれるものがあります。

「キツい、危険、汚い」の3Kです。

ふつう、この言葉はネガティブな意味で使われます。

 

でも、世の中にはこうした3Kを

マイナスにはとらえない人たちがいます。

 

体力があるから別にキツくない。

気を付けていれば危険じゃない。

汚くても後で洗えばいいだけだ。

 

こう考える人たちというのは

まさに肉体に加わる感覚刺激を

楽しめる人たちです。

そういった感覚刺激を

「これこそ生きている実感!」

だと思える人たちです。

 

こう言う人たちは

心理学的にいえば

感覚(S)タイプの人だと言えます。

 

逆にいうなら

肉体労働をするには

感覚(S)機能が優位であることが必要、

ということです。

 

 

ところで、3Kではなくても

肉体労働には優れた感覚(S)機能が必要です。

たとえば介護の仕事などがそうです。

 

また、危険ではないけれど、

マッサージ師なども肉体労働なので

感覚(S)機能が重要になってきます。

ただしヒーリング系の要素が入ると

直観(N)タイプの方が有利かもしれません。

 

 

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スポーツをするにも感覚(S)機能は必要

 

スポーツなんかで毎日、

みんなと同じ練習をやっていても、

人により上達速度に違いが出てきます

 

その種目にあった才能を持っていた、

とも言えますが、才能以前に

「優れた感覚(S)機能を持っていた」

と言った方がよいかもしれません。

 

身体で何かを覚える場合、

直観(N)タイプより感覚(S)タイプの方が

たいがい飲み込みがよいのです。

 

 

芸術家は作風などによって性格タイプも変わる

 

では、芸術家の場合はどうでしょうか?

芸術家は頭脳労働、肉体労働のどちらでしょうか。

 

実は芸術の場合、単純にどちらと言えません。

 

たとえば音楽家の場合、

頭の中に理想の旋律を思い描くのは

直観(N)機能の働きです。

 

つまりピアニストであれば、

「このリストの曲をどうやって弾こうかな」

とカンを働かせるのは

直観(N)機能だということです。

 

しかし、それを実際にピアノという楽器で

音に再現する場合、

指という肉体の一部を使うための

優れた感覚(S)機能が必要です。

 

だけど、楽器演奏をしない作曲家なら

必要なのは直観(N)機能だけでしょう。

直観(N)機能によって、

理想の旋律をクリエイトするのです。

 

 

では、絵画はどうでしょうか?

もしピカソのような抽象画を描くのなら

すぐれた直観(N)機能が必要です。

 

ピカソの代表作にゲルニカ(下図)があります。

反戦という思想を絵に変換できたのは

彼の直観(N)能力が優れていたからです。

 

ピカソのゲルニカ

 

大まかにいって

思想やメッセージ性のある作品づくりをする

芸術家は直観(N)タイプの人が多いです。

 

そうした思想がなく、

ただ単に美しい作品を作りたい

という芸術家の場合は

感覚(S)タイプの人が多いでしょう。

 

TBSの「プレバト」という番組で

リアルな水彩画を描く人たちがいますよね。

あの番組を見ていていつも思うのですが

絵というより、ほとんど写真ですよね。

 

ああいう絵の場合、思想とかは関係なく、

ただ現実をどれだけ正確に写し取ったかが

問われます。

ああいう絵を上手に書く人たちは

やはり感覚(S)タイプでしょうね。

 

 

「自分は感覚(S)か直観(N)か?」は天職探しのスタート地点

 

自分の天職は何だろうか?

これは非常に難しいテーマです。

これについては私も以前、次のような記事を書いています。

憧れの仕事≠天職
天職は探すものではなく、「これがそうだ!」と気づくもの数多くのサイトや動画上で天職論、天職観が花盛りです。 しかし妙なことに、その語り手たちの多くは20代の若者ばかり。 でも本当のこ...

 

上の記事で書いたことと同時に、

天職探しで大事なことは自分が

直観(N)タイプの人間か、あるいは

感覚(S)タイプの人間か、ということです。

 

ここを間違えて就職したり、

転職したりすると、

致命的な失敗をおかすことになります.

 

もし自分が直観(N)タイプだと思うなら、

頭脳労働を選ぶべきです。

肉体の消耗をお金に換えるような仕事はやめておきましょう。

 

一方、感覚(S)タイプの人の場合、

パソコン1台あればできるような仕事は

向いていません。

そんな仕事をやると

おそらく病気になってしまうでしょう。

 

自分は直観(N)タイプか感覚(S)タイプか?

この見極めは誰にとっても

天職探しの第一歩です。

 

 

MBTIの二者択一式では天職探しを失敗することがある

 

このサイトではMBTIを使った天職探しを載せています。

しかしMBTIの欠点を知っておかないと

失敗してしまいます。

 

MBTIでは

外向(E)タイプか内向(I)タイプか、

直観(N)タイプか感覚(S)タイプか、

思考(T)タイプか感情(F)タイプか、

判断(J)タイプか知覚(P)タイプか、

というように、

全要素を完全に二者択一方式で

選ぶようになっています。

 

しかし先ほどのピアニストの例で

説明したように、

1つの仕事の中にも

直観(N)機能が必要な部分もあれば

感覚(S)機能が必要な部分もあります。

こうした点は気を付ける必要があります。

 

でも、やはり大ざっぱにいえば

直観(N)タイプ、感覚(S)タイプのうち、

自分はどちらなのかを自覚しておくことは

何よりも大事です。

 

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