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ISFP「温厚な職人さん」の性格診断
からの続きになっています
ISFP女性は目立たない存在ながら、マイペースでそれなりに平和に生きています。
ただしちょっと欲が出たなら、少し注意しておくべき点もあります。
このページでは主に恋愛と仕事に内容をしぼり、ISFP女性への注意点を述べたいと思います。
本質的には内向感覚(IS)型の性格
ISFPという性格タイプの本質について、まず考えてみましょう。
MBTIのテキストにはISFPについて次のように書かれています。
主要機能→内向感情(IF)
補助機能→外向感覚(ES)
もともとMBTIはユング心理学から派生した性格検査法です。
(ただしユングその人とはまったく無関係です)
さらに近頃、ネット上では16personalitiesなどという、MBTIをさらに模造したテストが作られています。
ここであらためてオリジナルのユング心理学の理論から考えてみると、ISFPタイプの主要機能は内向感覚(IS)になると思うのです。
そして
「補助機能としての感情(F)が割と積極的に活躍しているパターン」
と考えた方がベターでしょう。
感情(F)<感覚(S)
でなければ理屈に合わないんだよ
ユング心理学の『タイプ論』をもとに考えるなら、
ISFPの主要機能は内向感覚(IS)。
このページではこの考え方を前提とし、内向感覚(IS)型としてのISFP女性の生き方を探っていきます。
世界観が小さいおかげで周囲と軋轢が生じない
本来、内向感覚(IS)という性格は「マイワールド」に閉じこもるオタク系の性格をしています。
何事も自己完結していて、周囲とさほど交流しなくても人生をそれなりに楽しめるタイプなのです。
自分と他人とをむやみに比較しない生き方。
他人を羨むこともなく、今の自分に満足して生きる性格。
だからこのタイプは間違っても世界征服の野望に燃えるような人間ではありません。
基本、大人になっても子供の頃の小さな世界観を持ち続けながら生きています。
世界観が小さいため、他人と張り合ったり、ぶつかり合うなどの軋轢も生じない。
当然、他人から攻撃をしかけられることもめったいない。
また、向上心に燃えてガツガツ生きるわけではないので、失敗して落ち込むことも少ない。
そう考えると、領土は小さいながらも永世中立国のように静かに生きているのがISFPだと言えるでしょう。
一方、生活力について言えば、自分のエネルギーを無駄にせず、自分のもとに集約させています。
だから派手ではないけれど、その分、人生を堅実に、安定的に歩むタイプです。
さて、男性のISFPの場合、
この世は競争社会である
という観点で考えなら、
ちょっと物足りない・・・
と周囲から思われるかも知れません。
ところがISFP女性の場合、その「ちょっと物足りない」雰囲気がむしろ有利に働いています。
すでに述べたように、周囲と余計な軋轢を生じることがないからです。
ただ、このISFP女性が周囲の人と同じくらいに欲を出したとしても、自分の世界を拡大するノウハウの蓄積がありません。
そのため悩みが生まれる可能性があります。
ISFP女性は「小さな世界観」を仕事に活かそう
基本的に男性というのは1つのことに夢中になりがちな生き物です。
逆に女性は注意力を適度に分散させることができます。
その両方の利点を(薄めではあるものの)バランスよく取り入れているのがISFP女性です。
すでに述べたように持っている世界観が小さいため、ちょっとオタク系の集中力がある。
でも、そもそも「目ヂカラ」があまり強くなく、世界をなんとなくボーッと見ているようなところもある。
それが適度な注意力の分散につながっているのです。
こういう人がたとえば自宅にいてネット副業などを始めると意外に大成功するものです。
最初から欲を出すこともなく、マイペースで堅実に、コツコツと積み上げていくうちに、気づいたら「ネット副業の大御所」みたいになっているかも知れません。
もしISFP女性が会社生活に疲れ、脱サラ、脱OLの道を模索するなら、こうした在宅ワークとしての副業が意外に天職であることに気づくのではないでしょうか。
でも、なぜかISFP女性の中には
自分には何のとりえもない、特技もない・・・
と思っている人が多いように見受けられます。
ところが「感覚(S)+感情(F)」という性格機能の組み合わせは非常に得なタイプです。
なぜならマイワールドの住人ではあっても、世の中の需要は何となくッキャッチできるからです。
そのため社会との接点を作っていくのも上手です。
こういう小器用なところがこのタイプの強みだと言えるでしょう。
もし、自分で何かビジネスを始めるなら、流行などには追随せず、ニッチな分野で考えてみることをお勧めします。
モテている自分に気づいていない恋愛オンチ
ISFP女性は自分からガツガツ行かない割に、男性には意外にモテるタイプです。
なぜなら内向(I)的な受動性が男性には好感を持たれる上、それなりにセンスもあるからです。
そういうところが男性には
無害な小悪魔
といった感じに見えたりします。
ISFP女性自身、割と大人しめですが、そこに魅力を感じて近づいてくる男性もまた大人しめが多いでしょう。
ところがISFP女性の多くは恋愛に対してあまり積極的ではありません。
それは恋愛よりも楽しめる世界を自分の中に持っているため、恋愛する必要性を感じない人が多いからです。
昭和時代とか、あるいは平成初期の頃であれば、そうしたISFP女性のアンチ恋愛体質は
可愛いのに、ちょっと変わった子
という、少しネガティブな印象をかもし出していました。
ところが今、時代の様相はずいぶん変わってきました。
近頃では20代、30代でも「恋人がいない」というのは別に珍しくもなく、むしろ「普通」になってきていますよね。
それどころが20代でも「デート経験なし」の人が相当増えてきています。
こう考えると、ISFP女性がごく普通の女子、ごく平均的な女子に仲間入りできる時代になったと言えます。
さて、そんなISFP女性が恋愛の必要性を感じたなら、自分の嗅覚を信じ、
この人だ!
と感じた男性を選んでもさほど間違いはなさそうです。
ただし保険のためにも、これからの時代は自分で稼いで生きていけるような体制は整えておいた方がよさそうです。