旧ナマケモノ性格診断

ENFJ「陽気な博愛主義者」の性格診断

ENFJ

 

ENFJはまるで太陽のように温かいエネルギーを発する人です。

ところが本人は案外、傷つきやすい人でもあります。

そんなENFJが自分自身を正しく理解し、コントロールする方法について整理してみました。

 

 

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ENFJは陽気で思いやりの深い性格をしている

 

ENFJ外向感情(EF)型が直観(N)機能によってパワーアップされたような性格タイプです。

 

まず最初に、外向感情(EF)型という性格タイプについてお話ししましょう。

このタイプは感情(F)型なので当然のことながら感情表現が豊かです。

 

しかも外向(E)型なので、当人の内面における感情の動きや様子が周りからも手に取るようにわかるというわけです。

簡単に言えば、

わかりやすい性格。。。

 

嬉しい時は嬉しそうな顔、悲しい時は露骨に悲しそうな顔をする

 

また共感力があり、他人への思いやりや気配りも忘れません。

だから誰とでもすぐに仲良くなれる性格です。

 

また、判断(J)型なので、割とものをハッキリと言うタイプです。

よって、堂々としている印象があり、周囲からも「ポジティブな自信家」に見えます。

 

ただし、それが鼻につかないどころが、むしろ誠実な態度にさえ見えます。

それはやはり外向感情(EF)ならではの「他人への優しさ」があるからでしょう。

 

概してENFJは陽気社交的、そしてエネルギッシュに見えます。

また毎日、生き生きした顔で暮らしています。

 

この人の近くにいると、なんだか元気をもらえそうな気がする

 

このページのENFJの解説を読みながら

「どうも自分のタイプとは違うようだ・・・」

と感じる方がいらっしゃるかもしれませんね。

 

その場合、そもそも判定結果が間違っている可能性があります。

 

そういう方はぜひ次の記事に目を通してください。

性格診断というものについて、一番大切なことが書かれています。

 

『下手に性格テストを受けると有害にしかならない理由』

 

 

思考(T)機能と感覚(S)機能が苦手分野

 

ここでユング心理学の考え方を使ってENFJの性格機能を図にしたものをご紹介します。

《注意》MBTIでの解釈とは異なります。

ご覧の通り、感情(F)機能と直観(N)機能は「意識」の領域にあり、十分に開発されているため本人も使い慣れていることがわかります。

ところが思考(T)機能と感覚(S)機能については「無意識」の領域にあって未開発の状態になっていると言えます。

 

これら未開発の部分にかかわる問題はこのタイプにとってはまさに苦手分野となります。

しかし一番の問題はこうした苦手分野を持っていることではありません。

本人に「自分にはそういう苦手分野がある」という自覚がないことこそ、最大の問題なのです。

苦手な機能については開発するのはなかなか困難です。

しかし今述べたような自覚を持つだけでも生き方が変わったり、あるいはラクになったりするものです。

 

 

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常に現実世界をポジティブに見ようとする

 

ENFJタイプが持っている「人への優しさ」に際立った特徴を与えているのが直観(N)機能です。

 

一般的に直観(N)というのは理想を追い求める性格傾向です。

したがってENFJも一種の理想主義者だと言えます。

 

でも、ここでちょっと注意すべきなのは、ENFJの場合は外向感情(EF)直観(N)機能がプラスされているということ。

つまり「陽気な優しさ」に理想主義が加わることで、一種の博愛精神が生まれるのです。

 

外向感情(EF)+直観(N)➔博愛主義

 

ENFJは博愛的な眼差しで人を見るため、基本、人間が大好きです。

また、敵を作ろうともしません。

すべての人間を肯定的に見ようとする性格をしています。

 

この世はすでに理想的な世界だ!

人間関係はすべて美しい!

人はみんな善人だ!

人はみんな互いに愛し合うべきだ!

 

ところがENFJの人にはちょっと申し上げにくいのですが、現実世界も人間もそこまで美しいわけではありません。

 

だからこそ、他人から攻撃されたりするとENFJは激しく落ち込むことになります。

これについてはまた後で述べます。

 

現実をアタマの中で良い方向に脚色し過ぎって感じ・・・

 

 

ENFJは人を励まし力づけるのが得意

 

博愛精神に満ちたENFJは他人に対してとても寛容な性格をしています。

 

また、常に相手の良い面を見ようとする傾向があります。

たとえば思考(T)型の人の場合、批判的なものの見方をするので相手の欠点を素早く見抜きます。

ところがENFJタイプの人の目にはそういった相手の欠点は目に入ってきません。

逆に良いところばかりが見えてしまうという性格なのです。

 

この世界は理想的だ!

だからこの世界に生きている人も全員素晴らしい!

 

これはENFJの願望であるとともに、世界観、人間観でもあります。

 

 

さて、皆さん、こういうふうに自分のことをポジティブに見てくれる人が近くにいると、すごく勇気づけられると思いませんか。

 

実際、ENFJは落ち込んでいる人を励ますのが上手です。

また、人をやる気にさせる才能があります。

人を応援することで、その人に今以上に幸せになってもらいたいと願っています。

 

そういう意味では「人を育てる才能」があると言えるでしょう。

実際、ENFJは悩んでいる人の背中を愛情を込めて押してあげる暖かさを持っています。

 

こういう親に育てられたかった・・・

学校時代、担任がこういう先生ならよかった・・・

こういう上司の下で働きたかった・・・

たいていの人がこのように思ってしまうのがENFJの人柄なのです。

 

 

また、前にも述べたようにENFJは「ポジティブな自信家」に見えます。

そして堂々とした雰囲気を持っています。

だから自然とリーダーシップを取る立場になる傾向があります。

 

それも「上からものを言うリーダー」ではありません。

人の良い面を見て、人をおだてて動かすリーダーとなるのがこのタイプです。

 

「あったかい太陽」って雰囲気のリーダーかな・・・

 

 

ただ、ここであえてENFJタイプの問題点をあげておくなら、それは相手に感情移入しやすいところかもしれません。

 

ENFJは外向(E)型ということもあって、もともと自他の区別がさほどありません。

だから相手の問題を自分の問題としてとらえてしまい、つい熱くなって干渉し過ぎてしまうのです。

 

人によってはこれを「プライベートの侵害」だととらえるでしょう。

こういう時、ENFJは相手が迷惑がっていると知ると心底ガッカリします。

相当落ち込んだり、傷ついたりするのですが、それについては次の項でお話しすることにしましょう。

 

 




エネルギッシュな割には批判に弱く傷つきやすい

 

例えばの話、自分の部屋を毎日きれいに掃除し、ピカピカに磨いている人がいたとしましょう。

ところがある日、人が来て、壁か床に消えないようなキズを付けたとします。

こういう場合、けっこうショックが大きいと思います。

 

それと似たことがENFJの理想主義精神の中にも時々起こります。

 

 

ENFJタイプにとっては笑顔で人を助けてあげたり、導いてあげるのは理想世界を完成させるための大切な営みです。

 

ところが前述のように時々迷惑がられたり、場合によっては批判されたりすることがあります。

純粋な気持ちで人を助けたいと思っていたENFJにとって、これは大変ショックな出来事です。

 

自分は常に理想の世界を目指している

だから誰もが賛成してくれるはずだ・・・

 

本気でそう思っているところに予想外の反対意見が出てくると、心底ガッカリするわけですね。

そしてすっかり意気消沈してしまいます。

 

 

また、もともとENFJには

人には甘いが自分には厳しい

という特徴があります。

だから人から何か批判を受けた時、余計に自分を責めてしまうのです。

 

もともと理想世界の住人なので、批判に抗する免疫が弱いのだろうね

 

いつもは元気で陽気なのに、自分への批判には意外に敏感に反応し、傷ついてしまう・・・。

そういう意味では

ポジティブだが打たれ弱い

と言えます。

 

 

ところでENFJが他人から批判された場合、常に落ち込ちこんで元気をなくすわけではありません。

「攻撃を受けた・・・」

と思い、相手を恨んだり、時にはちょっと感情的になってしまうことがあります。

 

これはENFJの思考(T)機能が未発達なため、自分の立場を客観的に、冷静に考えるのが不得意だからでしょう。

ともあれそういった時、周囲の人はENFJの意外な一面に気づくことになります。

 

「エネルギッシュだと思ってたけど、そこまでタフじゃないんだね」って感じ

 

 

ENFJが自分の潜在能力をもっと開発するには・・・

 

基本的にENFJタイプの人は「とてもいい人」です。

でも「いい人」過ぎて、それなりに悩みも深かったりします。

そうした問題を解決するにはどうすれば良いのでしょうか。

 

人の意見や考え方も受け入れよう

 

ある意味、ENFJは思い込みの強い人です。

自分は常にみんなのことを考えている。

だからみんな、自分の考えに100%賛成してくれるはずだ!

と頭っから信じているのです。

 

だからもし誰かが少しでも異論を述べると

わっ、反対された!

と過敏に反応してしまい、

ガーン!

となるわけです。

 

別に反論されたわけではなく、ちょっと疑問をぶつけられただけでも意気消沈してしまう場合があります。

こういう場合、ENFJは他の人からの意見を

「自分に対する否定」

と受け取りがちなんですね。

 

ちょっとキツい言い方をするなら、

与える愛は大きいけれど、受け入れる器は小さい

ということになるのかも知れません。

 

そこでやはり考え方を変える必要があります。

 

世の中にはいろんな考え方があります。

考え方は人の数だけある、ということです。

 

そうした中で、自分の理想論の押し付けになってはいないか・・・

そういったことをよく考えてみるべきでしょう。

 

これだけが理想!ということは世の中にはありません。

だから人の意見も受け入れるようにするべきでしょう。

 

いっそのこと「反対意見募集!」って感じでやってみよう

 

理想は大事だが現実も大事

 

もう1つ問題点を書いておきましょう。

それは現実をありのままに見ることがENFJは苦手です。

 

すでに述べたように、現実世界やそこに生きる全員を自分の理想で脚色してしまうのです。

その分、リアルな現実とは離れてしまいます。

 

それを修整するには

思考(T)機能と感覚(S)機能の開発

が大切です。

 

この2つの性格特性を開発することで、物事を冷静に観察し、考えることができるようになります。

思考(T)機能を磨くには?

まずは物事の原因と結果を論理的に考える習慣を付けけましょう。

頭のなかで思考のフローチャートを描くという感じですね。

 

感覚(S)機能を磨くには?

データや事実をいつも確認する習慣を付けましょう。

例えば人を見た時、

「この人は素晴らしい人に違いない」

といきなり思い込むのではなく、まず自分がそのように思う根拠を頭の中で整理するということです。

 

16タイプの中で思考(T)機能と感覚(S)機能の強い人を観察してみるといいよ

 

自分に対しても寛容に・・・

 

ENFJは各種カウンセラーやコンサルタント、福祉関係、教師など、人を世話し、人を教え導く仕事が向いていると言われます。

 

ところが、例えば学校の先生などをやっていて、昨今流行りの(?)モンスターペアレントなどに苦情を言われたりすると相当落ち込むでしょう。

 

自分は全力でやっていて、受け入れられていると思っていたのに苦情を受けたわけですから・・・。

 

しかし考えてみると、こういう他者からの批判で簡単に落ち込むというのは、意外にもENFJタイプの人って、いわゆる自己肯定感が低いのかもしれませんね。

 

周りの人からは「ポジティブな自信家」に見えるけど・・・

 

せっかく他人は高く評価するのに、自分の価値は低く見積もる・・・。

これは少し問題です。

もっと自分の素晴らしさにも目を向けてみるべきでしょう。

 

自己批判はほどほどに・・・。

自分自身に対しても寛容になることが大切です。

 

 

ENFJの性格診断をまとめると・・・

 

多くの人に愛されるENFJですが、もう少し自己開発を心がければ大きく成長できるでしょう。

 

陽気で優しく、しかも「わかりやすい性格」をしている。

いつも人の良い面を見ようとする。

人を励まし、育てる才能がある。

人をおだてて動かすリーダーとになれる。

ポジティブな割には批判に弱く傷つきやすい。

人には甘いが、自分には厳しい。

思考(T)機能と感覚(S)機能をもっと開発しよう。

自分に対しても寛容になることが大切。

 

 

 

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