HSP(Highly Sensitive Person)、
いわゆる「繊細さん」と言われる人は
(私自身もそうなんですけど)
普通の人以上に「感じる力」が強いです。
多感力っていうやつですね。
でも、これを霊感だっていうのは
ちょっと早合点しすぎかも・・・。
ともあれ、今回は私の経験をもとに
ちょっとスピリチュアルっぽい話を
書いてみたいと思います。
HSPの多感力は霊感とカン違いしやすい
HSPの人には他人の感情や思考が透けて見える場合があります。
言い方を変えると自分と相手との境界が希薄と言うか・・・。
とにかく他人の気づかないようなことまで気づいてしまう。
そのため、
「ひょっとして、これって霊感?」
なんて思うHSPの人もいらっしゃるでしょう。
私も以前、時々そう思うことがありました。
その理由として、まず入ってくる情報量の多さ。
それによって他人が気づかないことまで気づいてしまう。
たとえば
相手の顔をチラッとみただけで、その人の感情がわかってしまう。
一見、愛想のよい顔をしていても、その表情の裏にある相手の悪意がこちらの心に突き刺さってくる場合もあります。
鋭いナイフのように。
また、なんだかシャーロック・ホームズなみの推理力が働く時もあるんですね。
たとえば悪さをしている人間がわかる。
その具体的な手順までわかる。
でも、霊感を信じているのかと聞かれると、そうでもない。
私は意外に現実主義者です。
だから「自分には霊感があります」という人の話を私は99.9%信じません。
「私、霊感があるんです」という人、特に女性に多いですね。
自分でそう信じている人も多いです。
でも、私はほぼ100%信用しません。
というか、その人に霊感がないことだけはすぐにわかるのです。
「なぜわかるのか?」と聞かれても説明しづらい。
だけど、やはりHSP特有の多感力なんでしょうね。
中谷美紀をめぐるシンクロニシティ(?)
当然、私には(私にも)霊感はありません。
はい、それは認めます。
しかし私の場合、霊感でないにせよ、ちょっと説明しがたい現象に出会うことも多いです。
シンクロニシティだと言えば、そうも言える。
しかし「偶然にしては出来過ぎだ」と思えることもたくさんあります。
これはもしかしたら観察力が鋭いために、他の人なら気にとめないような偶然まで気になるだけかもしれません。
でも、やはり不思議なことがある。
そういう中で、今回は私が経験した中で非常にわかりやすい例をご紹介したいと思います。
たぶん10年くらい前のこと。
その時、私は昔観た映画『リング』(1998年)を思い出していました。
あの「貞子」の出てくる映画ですね。
そしてさらに思い出したのが女優の中谷美紀さんのこと。
「そういえば、あの映画に中谷美紀が出ていたなあ」
と思ったわけです。
でも私は別に中谷美紀さんのファンではありません。
でも、その時ふと、
「最近、中谷美紀を観てないなあ」
と思ったんですね。
そして何げなくテレビを付けてみました。
すると、その画面にいきなり映っていたのが中田美紀。
念のために言っておきますが、その前にネット等のテレビ欄を見ていたわけではありません。
中谷美紀という女優を思い出すこと自体、その時点でおそらく『リング』を観て以来だったと思います。
さて、その番組ですが、今は解散した(らしい)『嵐』が出てくる番組でした。
(あまりテレビを観ないので芸能界には詳しくありません)
その番組の中の大野君が担当するコーナーらしく、そのゲストとして中谷美紀さんが出ていたのでした。
ちょうど大野君と中谷さんが生け花(?)をするコーナーでした。
それぞれが自分でテーマを決めて作品を作る。
その後、それを見せ合って、お互いに評価し合うという内容。
しばらく番組を観ていた私は
「ああ、大野君は中谷美紀をテーマにして生け花を作ってるんだな」
と思いました。
さらに私の脳裏に浮かんできたのはカタカナで書かれた
『ミキ・ナカタニ』という文字。
そこでいったんCMが入った後、お互いの作品を見せ合う場面となりました。
その時、大野君が自分の作品を中谷美紀に見せる時、
「ぼくは中谷さんをテーマにして花を生けてみました。
作品のタイトルは『ミキ・ナカタニ』です」
と言ったのです。
そして画面には大きな文字で
ミキ・ナカタニ
と出てきました。
まあ、何十年も生きていればこういう偶然もあるでしょう。
でも、ここで終わったわけではありません。
その2~3日後だったか、私は仕事の関係でバイクに乗り、都内某所のある住宅街の、そのまた裏通りの道を走っていました。
すると前方の民家の前に20人くらい人が集まっています。
そしてその中の1人が
「バイク来まーす」
と声を出しています。
「ああ、ドラマの撮影だな」
とわかりました。
(東京に住んでいれば、こういう撮影現場には時々出くわします)
そしてその撮影現場をゆっくりと通り過ぎる時、ふと見ると、そこにいたのが中谷美紀さんでした。
これも単なる偶然だと言えば言えるでしょう。
ところがさらにもう一丁、これはつい昨日のことです。
昨日、この記事の下書きを一通り書いた後、私はいつもの日課であるオンライン英会話のレッスンに入りました。
フィリピン人の女性講師とフリートークをしたのですが、昨日、彼女が住むセブ島は大雨だったそうなんですね。
そこで
「こんな日は家で何をしてるの?」
と聞くと、そのフィリピン人の女性講師は
「ネットフリックスで映画を観てる」
と答えました。
「どんな映画が好き?」
と聞くと彼女は
「アクションとかホラーが好きかな。
あっ、日本のホラー映画も好きだよ。
特に『リング』が好き!」
と答えるじゃないですか・・・。
ここまで偶然が続くと、う~ん、どう考えてよいのやら・・・。
有名な霊能者がタダの人になった瞬間がわかった
今述べた「リング&ミキ・ナカタニ」事件は単なる偶然だと考えましょう。
しかし、もう1つわかりやすい例を思い出したので書いておきます。
確か15年くらい前のことです。
当時、ある有名なスピリチュアル番組がありました。
ある人気霊能者が出てくる番組で、ゲストを呼んではスピリチュアルなアドバイスをする、という内容でした。
あまりテレビを観ない私でしたが、この番組だけは毎週観ていたのです。
でも、ある時、ふと気づいたことがありました。
「あれ、この人、もしかして霊能力なくなった?」
と思ったんですね。
番組の中ではその霊能者はあいかわらず霊が見えているかのように振る舞っている。
でも、何かようすがヘンだ・・・。
この間までは確かにこの霊能者は「見えていた」ようでした。
少なくとも私はそう感じていました。
ところがその日、番組を見ていて私はその霊能者に違和感を持ったのです。
そして、
「あれ、もしかして今日は守護霊さんが見えてないんじゃないの?」
と思ったのです。
その翌週、私はいつも行っている美容院に行ったんですね。
1人、私と仲のよいアシスタントの女の子がいて、いつも私の髪を洗ってくれていました。
その日、彼女は洗髪後に私の髪を櫛でとかしながら
「□□さん(私の名前)、(霊能者の)〇〇さんが出ている番組、観てますか?」
と聞いてきました。
「ああ、観てるよ、おもしろいよね」
と私は答えました。
すると、そのアシスタントの女の子が小声でこんなことを言うのです。
「私の友だちがテレビ局でADをやってて、あの番組を担当してるんですね。
この間の収録の日、(霊能者の)〇〇さんがスタジオに来て、すぐにプロデューサーに『実は今朝から突然、霊が見えなくなりました』って言ったんですって」
その後、その番組はしばらく続いていましたが、私の目にはすっかり精彩を欠いた内容に映りました。
霊能相談というより、何だか心理カウンセリングもどきっていう感じ。
これは心理学を勉強している私だから気づいたのかもしれません。
それ以後、私はその番組をあまり見なくなったのですが、ほどなくしてその番組は打ち切りとなりました。
そしてそれ以後、その霊能者はパタリとテレビに出て来なくなりました。
ネットなどで確認すると、まだスピリチュアル活動はやっているようですけど。
さて、この話でポイントとなるところは2つあります。
1つは私がその番組を観て、霊能者のいつもと違う様子に気づいたこと。
これはHSPとしての多感力のせい、もう少しわかりやすく言い直すと、観察力が鋭いので気づいたのだろうと説明できます。
しかし、もう1つのポイントがあります。
これを偶然と言ってよいのかどうか・・・。
そもそも私とそのアシスタントの女の子はスピリチュアルの話など一度もしたことがありませんでした。
それなのに、どうしてそういうテレビ局内の話が私のところにタイミングよく伝わって来たのでしょうか。
まるで誰かが「私の気づき」の答え合わせをしてくれているかのような・・・。
こういった偶然、シンクロニシティとも言うのかもしれませんが、私の人生にはよく起こります。
しかし実は誰にでも普通に起こっていることを、私がいちいち気づくだけだとも考えられます。
・・・となると、やはりこれもHSPの繊細さ、多感力の延長上にある能力だと言えそうです。
つまり霊能力ではなく、自分でも無意識のうちに働いている異常なまでの観察力。
そう考えるのが正解かもしれません。