トラウマ

「夢や目標を紙に書くと実現する」は間違いだと思う理由

夢や目標は紙に書くな

 

「夢や目標を紙に書くと叶う」

とはよく聞く言葉です。

 

実際、成功者の中には若い頃、将来の目標を紙に書いて貼っておいた、と言う人が少なくありません。

しかしこれは万人に通用する法則でしょうか・・・。

 

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将来の夢を卒業文集に書くと実現するってホントかよ

 

世の中の成功者の中には将来の夢や目標を紙に書き、それを机の前など目に付きやすいところに貼っておいた、という人がいるようです。

 

中には小学校時代の作文に書いた夢がそのまま叶ったという人もいます。

また中学校卒業時、クラス全員の寄せ書きに「将来、政治家になる」などと書いて実際に政治家になった人などもいそうですよね。

 

 

そうそう・・・今、思い出したのですが、最近だと(とはいえ、もう8年前のこと)サッカーの本田圭佑選手がセリエAのACミランに移籍した時に話題になったエピソードがありましたよね。

 

本田選手は小学校の卒業文集に

「将来、ぼくは世界一のサッカー選手になります」

「そしてセリエAに入団して10番で活躍します」

と書いたそうです。

 

その夢が(まるで自分で予言をしたかのように)そのまま叶ったということで、当時のメディアでさかんに取りあげられました。

 

 

こんな話を聞くたびに、われわれ凡人やナマケモノも少しばかりは感化され、今さらのように夢や目標を紙に書いて机の前だとか、トイレの壁だとかに貼ってしまうわけです。

 

でも、心の中では

「ホントにそんなにうまく行くのかよ?」

と疑いながら・・・。

 

 

志望校を紙に書いて貼っておき、結果は「不合格」

 

実を言うと、この「夢を紙に書く」作戦について私には苦い経験があります。

 

私は大学受験の際、「〇〇大学合格」と大きな文字で第1志望校を書いた紙を勉強机の前に1年間貼っておきました。

ところが結果は不合格。

 

勉強はかなりやっていて、模試の予想でもけっこう行けそうな感じでした。

ところが受験前日、緊張してほとんど眠れなかったんですね。

で、試験中、あまりに眠たく、持っていた鉛筆が手から転がり落ちる始末。

 

ともあれ、それ以来、私は

「紙に目標を書くと、その願いは消える」

という仮説に1票を投じる立場となりました。

 

 

しかし後々、心理学を学ぶことで自分が体験から導き出した仮説はやはり正しいのではないか・・・と思うようになりました。

 

なぜなら、心の中にうごめくエネルギーを無力化するには「紙に書く」のが一番だということを知ったからです。

 

 

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「書く」と心の中のエネルギーは無力化される

 

人の心の中には将来の夢や希望、目標など、ポジティブな感情もあれば、逆にトラウマなど過去の嫌な記憶など、ネガティブな感情もドロドロと渦巻いていたりします。

 

そこで今、考えてみたいのは、このネガティブな感情の方です。

こういった過去のトラウマ体験から来るツラい思いを消去するには「文章に書き起こすのがいい」というのは以前にも記事にしたことがあります。

 

嫌な記憶≠トラウマ
専門家もカン違いしているトラウマの対処法 一般的に「嫌な記憶=トラウマ」だと考えられています。 だからトラウマを解消するには、その「嫌な記憶」を消せばよい・・・と。...

 

過去のトラウマ体験を文章に書くと苦しみが消えるのはなぜか?

その理由をあらためて整理してみます。

 

嫌な事を何度も思い出し、そのたびに嫌な思いをして苦しむのは、その昔の記憶を心の中で放し飼いにしているからです。

 

だからヤツらは好き勝手にあなたの心の中で暴れまくる。

それが外に出てくると(思い出すと)、フラッシュバックとなってあなたを苦しめる。

 

 

こうした苦しみから解放されるには、今まで放置しておいたトラウマ体験の記憶を自分の意識下でコントロールできるようにすることです。

 

そのためには、いったん外に出してやる。

つまり、忘れたいトラウマ体験をつぶさに文章に書いてみることで、あなたはそのトラウマ記憶を意のままに支配する主人になることができるのです。

 

 

一方、そのトラウマ記憶は今まで心の闇の中で暴れ放題だったけれども、明るい日差しのもとにさらされ、干からびてしまう。

つまり、暴れまくるエネルギーがなくなってしまう。

 

あなたはその昔の記憶を自分の意志で思い出すことは可能です。

しかし、好んでもいない時にフラッシュバックのように「思い出してしまう」ことはなくなります。

 

なぜなら自分でしっかりとコントロールできるようになっているから。

 

 

こうしてずっと思い出さずに放っとくと、以前、自分をあれほど苦しめた昔の記憶はガラスケースの中の標本のようになってしまいます。

 

そのガラスを通して眺めることはできるけれども、ヤツらがそこから出てきて再び自分を苦しめることはなくなります。

 

 

ポジティブなエネルギーだろうと、ネガティブなエネルギーだろうと、人が心の中に蓄積しているエネルギーというのはスゴいパワーを持っています。

 

実際に現実を変えてしまうくらいのパワーを持っています。

 

そして、もし今、心の中のネガティブなパワーに現実の自分をめちゃくちゃにされているなら、その心の中に巣くう嫌なヤツを徹底的に文章化してやると、そいつは干からびた標本のようになってしまうというわけです。

 

 

夢を叶えたいなら、書くよりも声に出す

 

さて、上述の理屈から考えると、逆に心の中のポジティブな夢や感情を紙に書くと、そのエネルギーも低下してしまうのではないか・・・

これが私の新しい仮説です。

 

浪人時代、「〇〇大学合格」と書いて目の前に貼っておいたにもかかわらず、その夢が実現しなかったのもそのためではないか・・・。

紙に書くことで自分の中のポジティブなエネルギーが勢いをなくし、死んだ標本のようになってしまったのではないか、と。

 

 

だから、本当に実現したい夢や目標があれば、それはむしろ紙には書かない方がいい。

 

どうしても夢や目標を明確化したいなら、声に出して言う方が効果的ではないかと思います。

 

 

ほら、「人は口癖を実現する」っていう話があるじゃないですか・・・。

 

「ダメだ、ダメだ」という口癖があると、何をやってもダメになる。

 

その代わり、「俺ってラッキー」といつも声に出して言っていると、なぜかうまく行く。

 

 

実を言うと、私自身もこういう呪文のような言葉を持っていて、ある困った状態になるとそれを唱える、するとうまく行く、という状況になっています。

 

その呪文の言葉っていうのは・・・

おっと危ない、それを書いてしまうと無力化されてしまうんだ!!

おお、危ないところだった・・・

 

 

もちろん、最初の書いたサッカーの本田圭佑選手のように「書いた夢が実現した」という人もいるでしょう。

 

でもね、それはたまたまじゃないか・・・と思うんです。

 

実現したいことがあれば、むしろ心の中で願ったり、あるいは口に出して言ってみる。

この方がむしろ強烈なエネルギーとなります。

そして、そのエネルギーは現実を変えてしまうこともある。

 

だから文字を持たなかった古代の日本人はそれを言霊(ことだま)と呼んだのでしょう。

 

 

だから逆に嫌なことを忘れたい場合は文字に書く。

するとそのネガティブなエネルギーは無力化される。

 

ちなみに「忘れたいことを書く」場合、これは私の体験的なことですが、別に紙でなくてもかまいません。

パソコンのWordやスマホのメモ帳などでも十分です。

 

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