人に何かを教わろうとした時、
誰に質問しますか?
仲のよい人に質問したとしても、
説明がチンプンカンプンで意味不明・・・
ということはよくあります。
そんな時、あまり話したことがなくても
上手に説明してくれる人かどうかを
カンタンに見分ける方法があります。
その方法とは
「腕組み」の仕方を見るだけです。
それだけで、
教わるべき人かどうかが
即座に見分けられます。
論理的なアウトプットと感性的なアウトプット
人は情報をインプットし、
同時にアウトプットしながら生きています。
たとえば本を読んだり動画を観るのは
インプットです。
逆に動画にコメントを書き込んだり、
動画の感想を友だちに話すのは
アウトプットです。
また、仕事での情報収集はインプット、
お客さんへの自社製品の説明はアウトプットです。
それで今回、考えるのはアウトプットの方です。
このアウトプットの方法は人によって
次の2つのタイプに分かれます。
●論理的にアウトプットする人
●感性的にアウトプットする人
たとえば人に仕事の件で質問した時、
論理的にアウトプットする人なら
仕事の手順を丁寧に教えてくれます。
ところが感性的にアウトプットする人は
「とにかく人に親切!それだけ覚えといて」
みたいなことを言われ、
途方に暮れることがあります。
時と場合によりますが、
人に何かを教わるなら、
ちゃんと論理的に説明してくれる人の方がいいですよね。
そうしたタイプの人の見分け方を
次の項からお話しします。
左右どちらの前腕が下に来るか
まず、日頃から人が腕組みをする時のようすをさりげなく観察しておきます。
すると下の写真のように2タイプに分かれることに気づくでしょう。
肘から手首までの部分を「前腕」と呼びます。
見るポイントは
「左右どちらの前腕が下になっているか」
という部分です。
写真の左側の人は左前腕が下になっています。
こういう人は物事を論理的に説明する人です。
悪く言えば理屈っぽい、説明がくどい、とも言えます
写真の右側の人は右前腕が下になっています。
こういう人は物事を自分の感性で伝える人です。
結論だけをポーンと言ったりするので少し不親切・・・、でもウザくはない。
再度、カンタンに書くと
腕を組んだ時、
左前腕が下 ☞ 論理で訴える人
右前腕が下 ☞ 感性で訴える人
左脳と右脳のどちらが優位かに関係がある
ここでちょっと専門的な説明もしておきます。
(難しいことが嫌な人は飛ばしてください~)
人の脳は左脳と右脳に分かれますよね。
そして“おおよそ”ですが、
次のような傾向があります。
左脳→論理的な脳
右脳→感性的な脳
そして、医学的には次のようになっています。
左脳は首から下の右半身を担当する
右脳は首から下の左半身を担当する
つまり、脳とそれが担当するボディーとは
左右逆になっている、ということです。
これは脳から出る神経が首のあたりで
左右に交差しているためです。
ゆえに、
左脳がよく働く人は
右半身がよく働きます。
そして右半身を前(上)に押し出そうとします。
その結果、腕組みをした場合、
右の前腕が上に来ます。
でも、
左脳→論理的→右前腕が上
では覚えにくいですよね。
だから
「どちらの前腕が下になるか」
で見た方がいいいよ、というわけです。
もう一度、まとめておくと、
腕を組んだ時、
左前腕が下 ☞ 論理で訴える人
右前腕が下 ☞ 感性で訴える人
教え上手なのは左前腕が下に来る人
“論理的に話すことができる”とは
説明力があるということです。
まったくの初心者に対して
わかりやすく説明する手順を
頭の中で構築できる、
ということです。
職業で言えば、
塾や予備校で人気のある先生、
スポーツ解説者、
芸術関係の評論家・・・
などがあげられます。
こういう人たちの腕組みを見ると
たいがい左前腕が下です。
これとは反対に、
人に何かを教える時、ただ単に
「見て覚えろ」
「やってりゃ、そのうちわかるよ」
・・・みたいな人は
だいたい右前腕が下ですね。
有名人の例① 長嶋茂雄 vs 王貞治
論理的に訴える人と感性に訴える人を
実際に例をあげてご説明しましょう。
まず、登場いただくのはこの2人、
長嶋茂雄さん、王貞治さんのです。
2人ともほぼ同時期に
ジャイアンツで活躍した野球選手。
現役引退後はともに監督になりました。
ここでまずは2人の腕の組み方を見てみましょう。
かなり昔の写真ですが、
腕の組み方は生涯を通じて
たいがいの人は変わらないでしょう。
王貞治さんは左前腕が下、
だから論理的に訴えるタイプです。
長嶋茂雄さんは右前腕が下、
だから感性に訴えるタイプです。
現役選手としては
天才肌の長嶋、努力家の王
として、ともに名選手として語られます。
でも、監督としての両者の評価は
180度違いますよね。
どちらが名監督か?と聞かれたら、
おそらく100人中100人が
王監督の方だ!
と答えるでしょう。
実際、2人が監督として優勝した回数は
王さんの方が圧倒的に多いです。
王監督の場合、自分のメッセージを
各選手が理解できる言葉で
論理的に説明できる。
一方、長嶋監督の場合、
彼自身が天才過ぎて、
まるで芸術家が話しているみたいでした。
だから各選手に伝わらなかったんでしょうね。
参考までに2人の参考動画をご覧ください。
まずは王さんのバッティング講座でです。
打撃理論だけで、見本を見せながら
45分近く1人で話し続けています。
私自身は野球には興味がないのですが、
昔、テレビでこれを観た時、
自分もホームラン王になれるような気がしました。
次は長嶋さんのバッティング講座
松井秀喜さん相手に指導していますが
「オッケー、グッ!音がいいね、音が」
「スイングそのものより、
音を僕は重視しているからね」
・・・って、いったい何ですかね?
こんな指導をされてもチームは優勝できませんよ。
(おもしろいですけどね)
有名人の例② ホリエモン vs 中田敦彦
次に今や人気YouTuberでもある
堀江貴文さんと中田敦彦さん。
まず2人の腕組みの写真からご覧いただきましょう。
堀江さんは右前腕が下、
だから感性に訴えるタイプです。
中田さんは左前腕が下、
だから論理的に訴えるタイプです。
実際に2人が対談した動画があります。
最初の4分くらいだけでもご覧ください。
2人は自身のコンテンツ作りについて語っています。
その中で堀江さんはこんなことを言っています。
「(中田さんのチャンネルは)作り込み系のコンテンツだけど、僕なんか好き勝手しゃべっているだけだからね」
「俺、好き勝手ここでしゃべっているんだけど(再生数)伸びてんだよね」
「(ホリエモンチャンネルを収録している)この場所がめちゃくちゃいいよね、なんかねえ、気持ちいいっすよね」
・・・と、まったく意味不明です。
一方、中田さんの話は正反対です。
自分がどれだけ考えをめぐらせ、
動画を完璧に作り込んでいるかを
熱く語っています。
中田さんがYouTube大学という
教養系チャンネルで成功する理由が
よくわかりますよね。
情報のインプットは「手の指」の組み方でわかる
今回は「腕組み」の仕方から
その人のアウトプットの方法がわかる、
ということをご説明しました。
一方、情報をインプットする方法は
「手の指」の組み方からわかります。
これについては
また別に記事でお伝えしたい
と考えています。