ナマケモノ心理学コラム

体育会系とは他人にノリを強要する連中の総称である

体育会系の本質

 

ウチのような心理学系サイトに来てくださる方というのは、恐らく「体育会系」嫌いが多いのじゃないでしょうか。

 

でも、だからと言って

「運動部出身=体育会系」

と決めつけ、悪口を書きまくるわけにはいきません。

なぜなら一口に「体育会系」と言ってもいろんなタイプの人がいるからです。

 

よって、この記事ではまず「運動部出身=体育会系」という見方の真偽を検証し、その上で「体育会系」の本質を探ってみたいと思います。

 

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中学や高校の部活動が体育会系のふるさと?

 

体育会系というコトバからイメージされるものをあげてみましょう。

・上下関係がきびしい

・礼儀にうるさい

・精神論を言ってくる

・とにかく理不尽

・全体主義と滅私奉公

・体罰(近頃では減ってきてはいるが)

 

体育会系と言われる人には中学、高校時代の部活動の思い出をなつかしそうに語る人が多いです。

私の知り合い(友人ではありません!)にもそういう人がたくさんいます。

特に野球部、サッカー部、柔道部なんかが多いです。

 

こうした事実から想像するに、やはり中高の部活動、特に運動部というのは「いわゆる体育会系」の故郷なのかも・・・と思えてきますね。

 

 

では、なぜ中高の部活動が「いわゆる体育会系」を作ってしまうのでしょうか。

 

それはまず、学校教育が集団教育であること。

集団教育である以上、そこで行われる運動系の部活動も野球、サッカー、バスケ、バレーボール、チアリーディングなどのチームスポーツが主流になってきます。

 

チームで行う以上、相手チームに勝つための「ハイグレードな協調性」が求められる。

そこに一種の全体主義的な空気が生まれ、それが体育会系の気質を生むのだと考えられます。

 

 

ただし同じ運動部であっても、陸上、テニスなど個人種目が主体となる運動部の場合、チームスポーツほどには体育会系っぽくなりません。

 

ただ、個人種目であっても高校の柔道部がそうとう体育会系なのは有名です。

練習という名のシゴキで脊髄損傷→一生車椅子生活になったり、死亡したりする部員のニュースを時々耳にします。

 

実際、高校時代に柔道部だった人って、社会人になってからもかなり「体育会系」です。

これは私自身が身をもって感じた事実です。

 

 

一方、文化系でも体育会系色が濃厚なサークルがあります。

それは合唱部です。

 

合唱部っていうところは、もともと

「みんなで力を合わせてやっていこうぜ」

みたいなノリの人たちが集う場所ですよね。

だから結果的に体育会系っぽくなるのでしょう。

 

 

空手やボクシングは意外に文化系だったりする

 

先ほど、柔道は体育会系として有名だ、と書きました。

しかし空手やボクシングなど、いわゆる打撃系の格闘技出身者には体育会系っぽさがありません。

むしろ文化系っぽい人が多い気がします。

 

実は私自身、柔道と空手の両方を習ったことがあります。

(どちらも中途半端ですけどね・・・)

その経験から言っても柔道と空手とでは競技者の性格がかなり違うと思います

 

空手やボクシングなどの打撃技というのは、突きにせよ、蹴りにせよ、相手を突き放す技ですよね。

相手を突き放すことで、自分と相手との間に距離を作る。

 

これに対して、柔道というのは相手を引き寄せて技をかける。

言い方を変えると、柔道というのは常に相手に密着していないと技をかけられない。

 

 

つまり相手と距離を取るのが空手やボクシングで、相手とベタベタ密着するのが柔道という種目です。

 

その柔道の「ベタベタ関係」が体育会系的な性格の養成につながっていくような気がします。

 

実際、柔道部出身の人って社会人になっても一致団結が好きです。

しかし空手やボクシングなどの打撃系格闘技の出身者は割と一匹オオカミが多いです。

それは「突き放し系」と「密着系」の違いから来るのだと思います。

 

 

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運動部出身でも超一流の人には体育会系の臭いはない

 

特に心理学とかやっていなくても、パッと見た感じでいいのですが、たとえばサッカーの本田圭佑さん、中田英寿さん、あるいは野球のイチローさんたちに体育会系の雰囲気を感じますか?

 

あまり体育会系っぽくないですよね。

 

たとえば本田圭佑さんが職場の上司だったとして、社員に向かって

「みんな休日返上で働いてんだからオマエも出てこい!」

とか言いますかね・・・。

ちょっと想像できません。

 

中田英寿さんも引退してから1人でどこを飛び歩いているのかわかりませんが、まったく集団性を感じさせません。

 

イチローさんの場合も高校の部活動で野球をやりながら、バッティングセンターで1人黙々と練習していたわけで、雰囲気は体育会系というより修行僧って感じです。

 

 

この人たちが体育会系に見えない理由は本田圭佑さんが日本代表時代に語った言葉に端的に表れています。

 

「1人1人が自立した選手になって個を高めることが大切である」

 

 

結局、運動部出身であっても「個」を磨ききれず、それを「チーム戦だから」という言い訳に変える人が体育会系になってしまうのかな・・・と思いました。

 

 

体育会系とは他人にノリを強要する連中の総称である

 

体育会系かどうかというのは、結局、運動部出身か文化系サークル出身かの違いではなさそうです。

では、その本質は何か・・・。

 

私が今まで観察してきた体育会系の人って、1人でいるのが苦手な人が多い気がします。

ある意味、寂しがり屋。

 

つまり「自立していない」人たちです。

 

だから周囲の人にも自分と同じ空気を吸ってもらいたい。

1人、異分子みたいなのがいると気になって仕方ない。

だから同じノリを強要する。

たとえば飲み会の席で一発芸を要求したりする。

たとえ相手が嫌々そうにやっていたとしても、またそれがわかっていても、とりあえず相手にノリを受け入れさせれば安心する。

 

まるで赤ちゃんが周りの大人にかまってもらいたくて泣くのと同じです。

その赤ちゃんをあやそうとして、大人たちは「赤ちゃん言葉」を使います。

赤ちゃんにしてみれば、「ノリの強要が成功した」ということになります。

 

こうして自分の未熟さを埋め合わせるために他人にノリを強要する人を総称して、体育会系というのではないでしょうか。

 

 

この令和3年においても、残念ながらいまだに「いわゆる体育会系」の人たちは社会で強い権限を持っていたりします。

 

でも時代は急速に変わってきています。

あと10年もすれば「いわゆる体育会系」は絶滅するかもしれませんね。

 

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