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ISTP「一匹オオカミの仕事人」の性格診断
からの続きになっています
ISTPタイプの長所を簡単に言えば、1人で何でもできてしまうこと。
ところが裏を返すと、それがこのタイプの短所とも言えます。
長所はさらに伸ばし、同時に短所も克服することで人生は大きく変わります。
そうしたISTPのさらなる能力開発のポイントについてお話しします。
ISTPの最大の長所は何でも1人で器用にこなせる能力
ISTP「一匹オオカミの仕事人」タイプの強みは何といっても物事に現実的に対処していく能力です。
現実に対する細かい観察力と記憶力。
そしていかなる時も合理的な解決方法を見つけ出す冷静さ。
そうした強みを活かし、目の前の問題を黙々と処理して行く実務能力は他のタイプには見られないものかもしれません。
また、このタイプの人たちは困ったことがあっても1人で何とかやっていける能力があります。
おまけに手先が器用。
いや、そればかりか、とにかく何かと器用なところがある。
だから他人に協力を求めなくても、本人は特に不便を感じないのです。
ある意味、実にうらやましい人たちですよね。
ISTPの短所は未来への想像力が足りないところ
長所がそのまま短所になってしまうというのがこのタイプの特徴です。
まず、目の前の問題には夢中になるけれども、ちょっと遠くにある問題点にはまったく興味を示しません。
明日の仕事の段取りはあっという間にできるのに、将来計画はまったくの白紙・・・。
これは未来についての想像力が不足しているということも原因だと言えます。
また、手で触って存在を確認できる「現実」や「物質としてのモノ」には興味を示す一方、カタチのないものには興味を示しません。
わかりやすく言えば、理想、愛、平和、正義・・・といった抽象概念にはけっこう無頓着なのもこのタイプの特徴です。
同じく「手で触れないもの」という意味で、他人の感情を配慮するのも不得意です。
たとえば黙々と自分が仕事をしている時、それを周囲がどういう目で見ているかには関心を示しません。
なまじっか自分1人で何でもできてしまうので、「周囲を巻き込んで何かをやろう」という気持ちにはならないのですね。
また、自分の中で解決したことを、周囲にわかりやすく説明するのも不得意です。
なぜなら相手が「何がわからなくて困っているのか」を想像できないからです。
こうしたコミュニケーション上の弱点がこのISTPタイプの人たちにはあると言えます。
ISTPは想像力とコミュ力を磨けばさらに能力アップ
何度も言うようにISTPの人は仕事能力が高いため、今現在、自分自身に不満を持ってはいないかもしれません。
しかし今の安定が将来もずっと続くとは思わない方がよさそうです。
かりに手先が器用でも、今やっている仕事は10年後にはAIに奪われてしまうかもしれません。
そうした危険を回避するためにも、未来への想像力を高めることはとても大切です。
では、未来への想像力という、このISTPタイプの不得意分野を克服するにはどうすればよいのでしょうか。
一番よい方法は、自分とは逆のタイプ、つまり16Personalitiesでいう直観(N)型の人といっしょに仕事をすることです。
直観(N)型についてはこちらのページをご覧ください。
直観(N)型の人たちというのは未来や理想、平和、正義・・・といった、つまりISTPが毛嫌いしている話題が大好きな人たちです。
そういう人たちとあえてチームを組んで仕事をしたり、あるいは休憩中に雑談をして、彼らの「カタチのない話」に耳を傾けるのです。
そうすれば少しずつですが未来への想像力も身についてくるはずです。
そしてできれば、1年後、3年後、5年後といった長期目標を立ててみましょう。
来年、再来年・・・と自分の将来を考えることで、あらためて「今」を考え直すこともできるでしょう。
そしてもう1つ大切なことがあります。
それは周囲の人にキチンとわかりやすく説明することです。
つまり、コミュニケーションをもっと密にするということです。
そのためには「自分1人で納得し、自分1人で行動する」という今までの習慣にいったんストップをかける必要があります。
また、自分の知っていることは周囲にもわかりやすく説明しましょう。
そして、できるならば周りを巻き込んでやっていくようにするのです。
自給自足型のISTPの人には意外かもしれませんが、周りを巻き込むことで
「自分が知らなかったことも実はたくさんあるんだ」
ということに気づくと思います。