旧ナマケモノ性格診断

「生きにくい世界だなあ」と感じる場合の1つの対処法

生きにくいと感じる原因

最近、「生きにくいなあ」と感じながら生きている人が多そうです。

その原因は性格タイプに欠陥があるからだろうか・・・。

そう考える人も多い。

 

でも、それは違います。

生きにくいと感じる本当の理由、それは

「自分と周囲との性格タイプの違い」

であることが多いです。

 

つまり、特定の性格タイプが原因なのではない。

原因は自分と周囲との違いです。

これについてもう少し詳しく説明します。

 

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「生きにくい」と感じる本当の理由

 

MBTI関係の記事を検索していて

時たま見かけるのが

「〇〇タイプ_生きにくい」

という検索ワード。

 

多くの人が生きにくさを感じながら、今の世の中を生きている。

それがよくわかりますよね。

 

でも、

「絶対的に生きにくい性格タイプ」

っていうのはないと思います。

もしあるなら、

それは自分と周囲との

性格タイプの違いが目立つ場合です。

 

 

ユング的に言えば

対となる性格タイプは次の3パターン。

 

内向(I)―外向(E)

感覚(S)ー直観(N)

思考(T)―感情(F)

 

あるグループの中で、

自分1人だけが逆のタイプの場合、

人は生きにくさを感じます。

 

その中で最も番典型的なのが次のパターン。

周りは全員、外向(E)タイプなのに、

自分だけは内向(I)タイプ

 

 

家族の中で自分1人、性格タイプが違う場合

 

たとえば4人家族で

両親と姉が外向(E)タイプ。

妹だけが内向(I)タイプ、

という例で考えてみましょう。

 

たとえば外向(E)タイプの姉は

大勢の友だちをよく家に連れてくる。

 

でも、内向(I)タイプの妹は

そもそも友人の数が少ない。

 

それを見て両親は

「妹は友だちを作るのが下手」

と決めつけてしまう。

 

でも実際のところ、

妹は友だち作りが下手というより

ただ単に少数の友だちと

深くつきあうのが好きなだけ。

 

これに対して姉は深いつきあいより

にぎやかなのが好きなタイプ。

 

そういうふうに

好みの型が違うだけなんですね。

 

人間には外向(E)内向(I)

2タイプがあります。

どちらが良い悪いではなく、

単にエネルギーの出し方の違いに過ぎない。

 

これをもし両親がわかっていれば

妹に対する「決めつけ」は

生まれなかったはずです。

 

 

また、外向(E)タイプというのは

思ったことをためらわず口に出します。

 

一方、内向(I)タイプはそうじゃない。

コトバを口に出す前に

「こんなことを言って大丈夫かな」

「相手を傷つけたりしないかな」

「こんなことを言うと誤解されるかも・・・」

などと心の中で考えているうちに

結局、言いたいことを言えずじまい・・・

ということがあります。

 

外向(E)タイプの両親と姉は妹に対し

なぜ、この子は自分の意見を

ちゃんと言わないんだろう?

と思ったりするでしょう。

 

逆にその内向(I)タイプの妹は

なぜ、うちの両親と姉は

思ったことをすぐ口に出すんだろう?

コトバにする前に、

相手が傷つかないかどうか、

なぜ考えないんだろう?

と不思議に感じたりします。

 

でも、そういうふうに

自分と家族との違いを

客観的に考えることができるなら

まだ救われます。

 

しかし幼いうちは

そういうこともわからない。

自分の家にいても、

なんとなく居心地悪さを感じるだけです。

 

そして大人になって、

多少、心理学なんかを学んでから、

ああ、自分だけが家族の中で

違うタイプだったんだ・・・と気づき、

子供時代の生きにくさの理由に

納得することになったりします。

 

 

「自分だけが違うタイプ」という現象、

社会人になってもよくあります。

 

たとえば、いくら一所懸命にやっても

なかなか芽が出ない。

 

いくらがんばっても

自分だけ営業成績が上がらない。

 

そんな時は、一度、

自分はその環境に合うタイプかどうか・・・

それを考えてみるのがいいでしょう。

 

 

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「生きにくさ」を解決する最善の方法とは

 

自分の世界に合っている場合、

人はその状況のありがたさに

気づかなかったりします。

 

たとえば日本の平地に住んでいると

その空気の密度に私たちは慣れている。

 

ところが海外の高地とかに旅行し、

空気の密度の薄いところに行くと

高山病になったりします。

 

その時になって初めて

ふだん住んでいる場所の空気が

どれだけ自分にあっているか・・・

そんなことを悟ったりします。

 

「なんかヘンだな・・・」と思ったら

一度、冷静になって、

その環境は自分の性格タイプに

合っているのかどうかを

ちゃんと考えてみた方がいいです。

 

時々だけど、

「時代が自分に合っていなかった」

なんてこともあるでしょう。

 

でも、ごくごく単純に

生きている場所の文化が合わない、

ということがけっこうあるものです

 

つまり日本人の価値観に合わないとか、

日本の暮らしに合わない、とか・・・。

 

こういう場合、思い切って

生きている世界を全取っ替えする。

生きている座標軸そのものを変える。

たとえば海外移住とかね・・・

そういうのも1つの手段でしょう。

 

もっともコロナが収束しない限り

海外移住なんて無理ですけどね。

 

ただ、「逃げ場がないんだ」

みたいに自分を追い詰めてしまっては

絶対ダメ。

 

高山病くらいなら

しばらく住んでいるうちに克服できる。

でも、性格タイプの違いは

どうにもなりません。

 

根本的に自分が存在する世界と

性格タイプが全く違うと、

努力はなかなか実らない。

 

実らない努力をいつまでも続けたり、

無理に周囲に合わせようとするより、

住んでる世界を変えた方が早い。

 

いや、実際はそれしかない場合が多い。

それがたった1つの解決法だったりします。

 

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