身を守る心理学

自分を苦しめる過去の記憶をキレイに消す方法

嫌な記憶を削除するコツ

 

 

誰にでも思い出したくない嫌な記憶があります。

●子供の頃に学校でイジメを受けた

●前の職場でパワハラを受けて人間不信になった

●職場で大恥をかき、それ以後、仕事に前向きになれない

 

本格的なトラウマ(心的外傷)とまでは言えなくても、フラッシュバックする記憶にいつまでも苦しめられることってありますよね。

今回はこうした「嫌な記憶」から自分を解放するための具体的な方法をご紹介します。

 

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脳は嫌な記憶ほど大切にとっておこうとする

 

人間の脳というのは嫌な体験ほど忘れない仕組みになっています。

なぜならそうした脳の仕組みは人が生き延びていく上で大切だからです。

 

たとえば向こうの森に木の実をとりに行ったところ、オオカミの群れに出会って命からがら逃げてきたとします。

それほど危険な目にあっておきながら、それをすっかり忘れて再びその森に行ってしまったらどうなるでしょう。

今度は無事に生きて帰れるかどうか・・・。

 

前回、その森に行って恐ろしい体験をしたなら、それをしっかりと記憶しておき、今後の行動に活かす必要があります。

 

このように、恐怖を味わったり不快な思いをした場合、人間の脳はそれを教訓として未来に活かすため、脳の中にデータとして保存しておこうとします。

 

そして何かあると、すぐにその過去の「嫌な記憶」が教訓としてよみがえるようになっているのです。

 

もしかしたら、あなたは子供の頃にいじめられた経験があり、今でもその記憶がフラッシュバックすることがあるかもしれません。

もしそうであるなら、それは脳が「その記憶は現在のあなたに役立つデータである」と解釈しているからでしょう。

 

 

嫌な記憶は忘れようとするほど何度も出てくる

 

ところが昔の嫌な経験を思い出すたび、普通、人は嫌な思いになってくるものです。

 

その時の惨めな気持ちがよみがえったり、腹が立ったり・・・。

そして夜眠れなくなる場合もあります。

 

そこで、私たちはちょっとでも昔の嫌な記憶がよみがえりそうになると、何が何でもその嫌な記憶を奥に引っ込めようとします。

 

あるいはシャワーを浴びたり、気分転換に運動をしたりします。

 

そしてその時はいったん嫌な記憶は引っ込みますが、何日かするとまた出てきます。

それでまたそれを奥に引っ込める、

また出てくる、

引っ込める、

出てくる、

・・・・・・・・

これが人によっては何十年と続いたりします。

 

つまり、嫌な記憶というものは忘れようとしたり、奥に引っ込めようとすると、よけいに何度も出てくるのです。

 

なぜなら脳自体が

「この記憶は大切だよ!」

「この記憶を忘れないでね!」

「この記憶を本人にもっと復習させよう!」

として、一所懸命、本人に働きかけるからです。

 

まあ、言うなれば

脳による余計なお世話

ということでもあるのですが・・・。

 

 

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一度、あえて鮮明に思い出してみる

 

では、こうした脳の働き、つまり「嫌な記憶を思い出させよう」とする脳の仕組みを解除する方法はあるのでしょうか。

 

はい、あります。

でも、それをお答えする前にちょっと考えていただきたいことがあります。

 

たとえばあなたは以前の職場で大恥をかいたことがあるとしましょう。

そして勤め先を変えた今でもその記憶がフラッシュバックするので、そのたびにあなたは苦しい思いをしているとします。

 

さて、その時ですが、昔の嫌な記憶がほんの1コマか2コマ出てきたところで、あなたはとっさにその映像を頭から振り払おうとするでしょう?

 

実はここに嫌な記憶を消すヒントがあるのです。

 

もう一度、思い出してください。

脳は嫌な記憶を大切なデータだと思っている。

ところがあなたはその嫌な記憶を削除したいと思っている。

 

それに対して脳は抵抗してくる。

あなたも抵抗する。

脳はさらに抵抗して、何が何でもあなたにその記憶を思い出させようとする。

・・・・・・・・・・・・・・

 

この無限ループをストップさせる方法はただ1つだけ。

一度、その嫌な記憶をあえて鮮明に思い出してみるのです。

 

できるだけ具体的に思い出してみます。

たとえば前の職場で大恥をかいた記憶で苦しんでいるのなら、その時の情景をありありと思い出してください。

その時、周囲には誰がいましたか?

何人くらい、いましたか?

あなたが「しでかした」時、みんなどんな表情でしたか?

笑っていましたか?

そしてあなたはどんな気持ちになりましたか?

・・・・・・・・・・・・

こうしたことを具体的に思い出してみましょう。

 

もし、思い出せなければ適当に脚色、創作してみてもかまいません。

 

はっきり言って、この作業は精神的にちょっとツラいかもしれません。

でも、そこをちょっとだけガマンする。

そして今まで日陰に押し込めてきた記憶を陽の当たるところに引っ張り出してみる。

すると、あなたの脳は次のような考えるでしょう。

 

「なんだ、コイツ、

こんなによく覚えているんじゃないか。

じゃあ、もうアセって何度も

この記憶を出してくる必要はないな・・・」

 

 

さらに効果的な方法がいくつかある

 

今、上に述べた方法は自分の頭の中で行うのですが、これをもっと効果的に行う方法があります。

それは、

その嫌な記憶を文章にしてみる

という方法です。

 

実はこれも脳のちょっとしたクセを逆利用する方法です。

 

たとえば人に何かを説明してもらう場合、

もしメモ帳が手元になければ話しを聞きながら必死になって覚えますよね。

 

ところがメモ帳を持っていて、メモを取りながら聞く場合は違います。

忘れても後でメモを見ればいいわけだから、その場で必死になって覚えたりしません。

 

これを記憶を忘れるために逆利用するのです。

 

嫌な記憶を鮮明に思い出しつつ、さらにそれをワードなどを使って文章にしてみるのです。

そうすると脳は

「おっ、文章にしているな。

じゃあ、もう脳の中にデータとして取っておく必要もなさそうだな」

という具合に、脳内からその記憶が薄らいでいくことになります。

 

 

また、ちょっと別の方法もあります。

嫌な記憶を鮮明に思い出しつつ、その内容を書き換えるのです。

 

たとえば「前の職場で大恥をかいた記憶」であれば次のような書き換えます。

自分が「しでかしたこと」は実は正解だった。

そのおかげで会社全員の人が助かった。

だから自分を笑い者にした人たちは

逆に大恥をかくことになった・・・

という具合に。

 

これももちろん文章化してみるとさらに効果的です。

 

 

最後に

 

昔の嫌な記憶というのは疲れている時や精神的に不調な時ほどよみがえるものです。

なぜならそういう時は自分自身のエネルギーが低下していて危険な状態にあるからです。

(少なくとも脳はそのように判断します)

 

そういう場合、脳はその時のあなたを危険から遠ざけようとします。

そして、昔の記憶の中から役立ちそうな記憶を探し出してあなたの目の前に提示します。

それが本人にとっては「嫌な記憶のフラッシュバック」なのです。

 

この脳の仕組みを逆利用すれば、あなたはもう昔の嫌な記憶に苦しめられることはなくなるでしょう。

一度、だまされたと思って試してください。

 

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