サイコパスがみんな凶悪犯とは限りません。
また、サイコパス全員が罪を犯すわけではありません。
でも、気づかないうちに自分がサイコパスのターゲットにされている可能性はあります。
そして知らないうちに操られていたりする。
その危険を避けるためにも、サイコパスについて最低限の知識は持っておきましょう。
全人口の少なくとも1パーセントはサイコパス
サイコパスとは
「生まれながらにして良心が欠落している人」
のことを言います。
とはいえ、実際のところは遺伝によるものもあれば、幼い頃の家庭環境などからサイコパスになってしまう場合もあるそうです。
サイコパスと言うと、
イメージとしては猟奇的殺人者?
いえいえ、サイコパスのすべてが明らかに法を犯すような凶悪犯とは限りません。
統計的に言えば、人口の(少なくとも)1パーセントから数パーセントはいると言われています。
思っているより、サイコパスってそこら辺にたくさんいます。
もしかしたら、皆さんの大切な人もサイコパスかもしれないし、いや、ひょっとして「あなた自身」がサイコパスかもしれません。
なぜなら普通、サイコパスは自分自身のことをサイコパスだなどとは夢にも思っていないからです。
良心ばかりか恐怖心さえ抱かない
サイコパスかどうかを決定するのは簡単なことではありません。
一応、サイコパスかどうかを調べるチェックリストというのはあります。
しかしこういう、いわばアンケート用紙みたいなツールでサイコパスかどうかを決定できるほど、サイコパスは単純ではありません。
でも、とりあえずサイコパスについて、明かな特徴というはあるので、ここではそれをご紹介してみたいと思います。
まず、先にも書いたように、サイコパスには良心がない。
つまり悪いことをしても、その「悪いことをした」という自覚がない。
だから反省しない。
いわゆる「良心の呵責」を感じないっていうやつですね。
次にサイコパスは感情というものが希薄です。
だから他人の心に共感することもない。
なんとなく「ひんやり」した性格をしています。
そして、サイコパスが時に犯罪に走りがちな理由として、恐怖心が欠如していることがあげられるでしょう。
皆さんは普通、そんなに悪いことはしませんよね。
なぜなら叱られたり、非難されるのが恐いからです。
それに皆さん、法を犯すようなこともしませんよね。
普通、ためらうものです。
なぜかというと、刑務所に行くのが恐いからです。
そればかりでなく、社会的な信用とか、親戚づきあいなどが一瞬で消えるわけですから、そういうのが全部恐いからです。
ところがサイコパスというのは程度の差こそあれ、こうした恐怖心を持っていないと言われています。
最悪、死ぬことさえ恐くないサイコパスの場合、それこそ殺人犯になったりするわけです。
なぜなら死刑など恐くないからです。
真面目で、しかも魅力的に見える人が多い
罪を犯して刑務所に送られたサイコパスの多くは真面目に服役するそうです。
そして模範囚となり、あっという間に仮釈放される。
そして、仮釈放されて帰宅する途中で凶悪事件を犯したりする。
これがサイコパスのやっかいなところです。
とにかく一見、真面目そうであること。
常識人に見えること。
そして、いかにも信用できる人間に見えること。
また、口が上手で、人をだます才能を持っているのもサイコパスの特徴です。
おまけに見た目の印象が爽やかで、いわゆるナイスガイが多い。
ゆえにサイコパスの多くは詐欺師の才能を持っていると言えます。
実はサイコパスには性差があって、女性より男性の方が多いそうです。
そして多くの女性にとってはサイコパスは真面目で魅力的な男性に見える。
そのため、自然とその餌食(えじき)になる女性も多いというわけです。
とは言っても、ボーッとしている男性にもサイコパスはつけ込んできますから気をつけなければなりません。
実を言うと、サイコパスは自分自身は感情を持っていないにもかかわらず、他人の感情や心を読むのはすごく得意です。
だから相手の弱みを見つけたり、どこを責めれば落とせるかが瞬間的にわかるのです。
だからサイコパスの餌食にならないためにも、最低限、サイコパスについての情報は持っておく必要はあります。
なにしろサイコパス、そこらへんにたくさんいますから。
サイコパスは社会の重鎮や有名人に割と多い
すでに述べたように、サイコパスは意外に真面目。
そして口が上手で魅力的に見える。
だから困ったことに、上から引き立てられることが多いです。
つまり責任ある役職やポジションにつくことが多いのです。
だからIQもそこそこ高く、実務能力があるサイコパスは出世も早い。
そして、そこそこの社会的地位についている場合も少なくありません。
また、会社経営者にもサイコパスは多いと言われています。
というか、従業員1人1人にいちいち心を砕いていては経営なんてできません。
ある程度、「役に立たない従業員は切って捨てる」くらいに冷徹な部分を持っていなければ経営者やCEOは務まらないでしょうね。
また、医師や歯科医、また有能な弁護士や裁判官にもサイコパスは多いと言われています。
なぜならこうした職業は感情に左右されずに職務を遂行する必要があるわけですが、それにはサイコパスが打って付けだからです。
ただし最初にも書いたように、彼らは凶悪犯としてのサイコパスではありません。
あくまでも法の範囲内で活躍する、いわば「マイルドなサイコパス」と言えます。
(もちろん例外もいますけど)
他にマイルドなサイコパスと言えば、芸能界にも多いと言われています。
芸能界は食うか食われるかの世界。
それに誹謗中傷を受けやすい世界です。
そうした世界で傷つきやすい感情を持っていては数か月も生きていけないでしょう。
逆にいえば、多少なりともサイコパス的な部分を持っていた方がタフに生き残っていける、と言えそうです。
また最近だと、人気ユーチューバーにもサイコパスはたくさんいます。
何と言っても好印象さがサイコパスの売りですから、彼らは動画で顔出しするのも平気です。
アンチコメントをもらっても(一応へこむフリはしますが)ほとんど動じることはありません。
サイコパスは「いかにもサイコパス」には見えない
さて、皆さんは「サイコパスなんて自分には関係ないや」と思いながら生活していらっしゃる方がほとんどでしょう。
でも、今回述べたように、サイコパスの人口はものすごく多いです。
100人に1人といえば、日本だけでも最低120万人いることになります。
もちろんそのすべてが犯罪者になるわけではありません。
でも、非サイコパスの人間からすれば、ちょっと気をつけておいた方がよい場合が多いです。
繰り返すようですが、サイコパスは「いかにもサイコパス」な顔はしていません。
どちらかと言えば、その人を見てサイコパスなんて言葉さえ浮かんでこないような人に限って、実はサイコパスだったりします。
だからもしあなたの周りに
「この人、いい人だなあ」
と感じる人がいたら、ちょっと冷静になって、その人の「サイコパス度」を考えてみるといいかもしれません。