ナマケモノ性格診断

外向型と内向型のリビドー(心的エネルギー)の違い

 

ユング心理学では外向内向の違いを説明する際、リビドーという概念を使います。

実はこのリビドーが理解できると外向型内向型の本質的な違いがよくわかるようになります。

この記事ではそのリビドーについて初心者にもわかりやすいように説明してみました。

 

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リビドーとは心的エネルギーのこと

 

リビドー(libido)というのは本来、性的欲望から来る衝動のようなものを指す言葉です。

そのリビドーという言葉をユングは「心的エネルギー」という別の意味で使っています。

またユングはリビドーのことを単に「エネルギー」と呼ぶこともあります。

 

そしてユングはそのリビドー(心的エネルギー)の動き方をもって外向内向の違いを次のように説明しています。

 

外向とはリビドーが外に向かうことである。

内向とはリビドーが内に向かうことである。

 

さ~て、いきなり難しい話になったぞ!
何だか哲学の話みたいだ・・・

 

 

実際のところ、外へ向かう、内へ向かうと言われてもピンと来ませんよね。

では、この「外へ」「内へ」の違いについて説明することにしましょう。

 

 

「外向きのリビドー」と「内向きのリビドー」

 

ものすごく簡単に言えば、リビドーとはその人の「興味、関心」と言えなくもありません。

でも、実際にはもう少し深い意味があるようです。

 

リビドーが外へ向かう(外向)

 

「リビドーが外に向いている」もしくは「向かっている」とは、現実世界で起きている出来事に関心が向くことです。

何かに「心を奪われる」という表現がありますが、これがまさに「リビドーが外に向いている」状態だと言えます。

 

「リビドーが外に向かう人」(外向型)はとにかく他人にすぐ興味を持ちます。

誰かが2~3人集まって楽しげに会話していると、自分もそこに参加したくなります。

 

もし目の前でケンカをしている人がいれば、自分もそのケンカに参加しないではいられません。

この場合、正しいと思われる側の味方になる場合もあれば、両方の言い分を一応聞いて、仲裁に入る場合もあります。

 

人の話に自分も首を突っ込みたくなるわけだ

 

ところでこの「リビドーが外に向かう人」には困った一面もあります。

もし自分の近くに苦手な人とか嫌いな人がいた場合、この「リビドーが外に向かう人」はそういう相手さえ放っておくことができません。

 

だから相手を攻撃するとかイジメるという手段を使ってでも、その苦手な相手、嫌いな人物と積極的に関わっていこうとします。

 

ある意味、はた迷惑な人だよね

 

リビドーが内へ向かう(内向)

 

「リビドーが内に向かう人」について、時々、「外の世界に関心がない」といった説明をされる場合があります。

しかしそれにはもう少し説明が必要です

外の世界に関心がなくはないのですが、その外への関心を自分の問題として考える傾向があるのです。

 

たとえば誰かが困った顔をしているとします。

すると先ほどの「リビドーが外に向かう人」なら

どうしたの?

何か困っているみたいだけど・・・

と声をかけたりします。

 

ところが「リビドーが内に向かう人」(内向型)の場合、

あの人、何だか困った顔をしているな・・・

もしかしたら僕が何か悪いことをしてしまったのだろうか?

というふうに、他人の身の上に起きている出来事を自分の中に引き入れて考えてしまうのです。

 

あるいは怒っている人を見ると、

もしかしたら私のことを何か起こっているのかな・・・

などと心配になってきます。

 

この場合、困っている人や怒っている人の身に何が起きているかは確かにさほど興味がありません。

それよりむしろ自分の問題として考えてしまう傾向があるのです。

 

こういうふうに、外の世界で何が起ころうとも、それを自分の問題として受けとめてしまう傾向を

リビドーが内に向かう

と言っているのです。

 

結果としてですが、「リビドーが内に向かう人」、つまり内向型の人は

自分を責めがちである

とも言えます。

 

だから利己的という意味ではないよね

 

その一方で、こうした態度が誤解のもとになる場合が多々あります。

つまり「リビドーが外へ向かう人」からすれば、

 

他人が困っているのに無視している・・・

なんだか渋そうな顔をして、1人で考え込んでいる・・・

なんて冷淡なんだろう・・・

 

こういうふう誤解されるケースが多いのです。

 

考え込んでいる時、内向型は無表情になりがち・・・
だから誤解されやすいんだ

 

 

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外向型のリビドーが内向型の心に刺さる

 

リビドーが外に向かうか、内に向かうかを視覚的に表現したのが下の図です。

 

 

こう考えると、しばしば内向型の人にとって外向型の人が脅威となる理由が納得できると思います。

つまり外向型の人が何げなく口に出した一言を内向型の人は深刻に受けとめたりするわけですね。

 

これは言い換えると外向型の人が発した「矢のようなリビドー」を内向型の人が打ち返すことができなかったということになります。

それを表したのが下の図です。

ここで1つ、タイプ論にも書かれているユングの考え方をご紹介します。

 

実はユングは内向といういう性格を能動的、受動的の2種類に分けています。

 

受動的内向
外界からやってくるリビドーに自分の意志で対処できず、押し戻すことができない。

能動的内向
外界からやってくるリビドーを自分の意志で対処し、場合によっては遮断できる。

 

そこで内向型の人はあえて受動的内向から能動的内向へと自分の意識をチェンジしてみればよい、ということが言えるでしょう。

つまり自分の心の奥底ではなく、比較的表面に近いところに

外来性リビドーの反射板

みたいなものを作るのです(下図)。

もちろんこの反射板は想像上の産物です。

しかし、この反射板をイメージとして持っておいて、自分を害する可能性のある「外からのリビドー」をここでカキーンと跳ね返すのです。

 

実際には外向型の人にはこの反射板が標準装備されていて、彼らは外からの余計なリビドーをカキーン、カキーンと跳ね返しているんだ

 

これはあくまでも本人の脳内作業に過ぎません。

でも、こうした脳内作業の習慣を付けておくと、内向型の人は外からのリビドーの影響を受けづらくなります。

言い換えると、外向型と同様、内向型の人も過度に他人を気にすることなく生きられるというわけです。

 

 

 

 

 

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