HSP

常人には理解不能!HSPの繊細すぎる悩み方

HSPの対人距離

 

たとえば少し年下で初対面の人を

「君」付けで呼ぶべきか・・・

「さん」付けで呼ぶべきか・・・

などと悩んだことはありませんか?

 

HSPの私など、こういう悩みは日常茶飯事です。

繊細過ぎるたため、

人との距離の測り方がよくわからないんですね。

 

こういう難儀な性格、

トシを取るとどうなると思います?

この記事では私なりの見解を示します。

 

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HSPの能力は環境によって大きく左右される

 

HSP(繊細さん)の人は繊細すぎるがために、しばしば対人関係にも臆病になりがちです。

その結果、(私もそうだけど)HSPの人って若い頃から内弁慶の人が多いのじゃないでしょうか。

 

この内弁慶ってことでいうなら、私の場合、気心の知れた仲間とだけいる時は超リラックスできます。

安心できるし、居心地いいから・・・。

 

ところがその場に1人でも相性の悪い人物がいると、心の中で警戒ブザーが鳴りっぱなしになります。

だからずっと緊張状態が続く。

 

たとえば飲み会の席で、1人でも苦手な人物がいると絶対に酔えません。

いくら飲んでも、悪酔いさえしません。

緊張と警戒感で、脳は常に覚醒している感じです。

 

 

これは職場でも同じこと。

同僚の中に1人でも苦手な人物がいると完全にはリラックスできない。

もちろん職場はリラックスする場ではありません。

 

でもHSPの場合、このリラックスできるかどうかが「職能」に大きく関係してくるんですね。

ここがHSP以外の人にとって、一番理解しがたいHSPの特徴かもしれません。

 

なぜなのか?

なぜ、HSPにとってリラックスが職能に大きく関係してくるのか。

 

それはHSPならではの「繊細さ」が関係してきます。

この繊細さというのは脆くて弱い。

だから強風が吹いている場所では自分を持ちこたえるだけで精一杯。

 

でも、風がやみ、あたたかい陽が差してくるとリラックスできる。

すると持ち前の繊細さは職能上のスキルとなって働き、仕事の完成度を押し上げてくれるのです。

 

「よくこんな完成度の高い仕事ができたなあ」

と、人がため息をつくこともよくあります。

それはHSPの人が本当にリラックスした状態で全力を出せたから。

本来の実力の200%がピュアに発揮された状態です。

 

 

総じて言えば、HSPの人にとってはその場が

ホームか? アウェイか?

が大きな問題。

もちろん一般の人だってそうでしょうけど、その落差がハンパないというのがHSPの人の

大きな特徴です。

 

 

人間関係における「中間距離」がわからない

 

警戒心が解け、リラックスすると職能が高まるHSP。

でも、それが仕事以外の場だと、時々失敗することがあります。

 

「あ、ここは完全にリラックスしていいんだ!」

と思うと、ホント、100%警戒心をオフにしてしまうんですね。

その結果、内弁慶が一転し、急に人なつっこくなったり、なれなれしくなったりする。

(時には図々しくなる人も)

 

そして場合によっては相手から

「なんだかウザい人だなあ」

なんて思われたりする。

 

しかしさすがにHSPだけあって、そうした相手の感情の変化を鋭く読み取ってしまいます。

それに気づいた瞬間、

「やっちまったかな・・・」

という気持ちになります。

その反動で、またいつもの引っ込み思案に逆戻り・・・。

 

総じて言えば、対人関係においては

「どこまで相手に踏み込んでよいのかわからない」

そんな距離感オンチなところがHSPの人にはあるんですね。

 

言うなれば、中間距離がわからない。

 

人間関係においては全か無か。

これがHSPならではの

「人間関係における不器用さ」

と言えるでしょう。

 

 

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同僚は「君」付け? それとも「さん」付け?

 

今も述べたように、HSPの苦手分野というのは対人関係における距離感です。

それで私が若い頃から常に悩んでいたのは相手の名前の呼び方です。

 

新しく入った職場の同僚、あるいは自分より後から入ってきた同僚の名前を呼ぶ時に悩むのです。

「〇〇君」と呼ぶべきか?

「〇〇さん」とよぶべきか?

 

まあ、女性なら「〇〇さん」でいいんだけど、男性だとホント、悩んでしまうんですよね。

 

「さん」だと何だか他人行儀だな・・・。

でも、いきなり「君」だとなれなれしくて嫌がられるかもな・・・。

 

さんざん悩んだすでに、まず「さん」付けで呼ぶことにする。

そして慣れた頃に「君」付けに移行しようとする。

でも、そのタイミングがわからない。

「さん」付けから「君」付けへのハードルって、HSPにはメチャクチャ高いのです。

 

おそらくHSP以外の人がこの記事を読んだら、

「なんという細かいことで悩んでんだーっ」

と驚くことでしょう。

 

確かにね、ふつうの人には信じられないと思います。

しかし、これがHSPワールドっていうものです。

 

同じHSPでも、人によっても悩むポイントは様々です。

でも、いずれにせよ常人には理解不可能な世界かも・・・。

 

 

トシを取っても本質的には変わらないけど・・・

 

傷つかないことに注意を払うばかりに、人との距離をはかるのが苦手・・・。

そうしたHSPの特徴はトシを取ると改善するものでしょうか?

 

私の場合50代になった今でも本質的には変わりません。

あいかわらず失敗します。

でも、若い頃と違って大ヤケドをする前に撤収できるようになりました。

機を見るのが早くなったというか・・・。

 

それとたとえば

「こんなことで、もう悩むのやーめた!」

と、気持ちの切り替え速度もアップしたように思います。

 

1つ言えること。

HSPはトシを取るとともに、やはり生き方のコツは身についてくる。

そして何となくですが、持ち前の繊細さの活かし方も身についてくるように思います。

先ほども述べたように、独特の繊細さを職能に転換できるようになってきます。

(100%ではありませんけどね)

 

 

そしてもう1つ。

今の時代がHSPにとって絶対よい!と思える点です。

 

それはこういう繊細さで悩んでいるのが自分1人だけではなかったんだ!

という事実がわかったこと。

今や5人に1人がHSPだと言われています。

(ただ、自分がHSPだと気づいていない人もたくさんいると思うけど)

 

いわばHSPが市民権を得たというか、1つの気質、性格として認知されるようになったことです。

これだけでもホント、生きやすい時代になりました。

嬉しいですね。

HSP、バンザイ!

 

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