新ナマケモノ性格診断

生涯あなたが理解できない性格タイプはズバリこれ!

 

あなたの知り合いの中に「まったく理解不能な人」っていませんか?

嫌いではないけれど接点のない人。

どんなに優秀でも、なぜか憧れの対象にはならない人。

こういう人物の存在は「死角となる性格タイプ」の理論から説明できます。

 

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100mを9秒台で走れなくても劣等感は持たない

 

たとえば100メートル走の世界記録保持者が目の前にいるとします。

あなたはその人を見て強い憧れを持ったり、あるいは自分と比べて劣等感を抱いたりしますか?

 

おそらくほとんどの人はNo!と答えるでしょう。

その理由は簡単です。

そもそも速く走ることに興味がないから。

 

また、あなたは次のように思うかも知れません。

そもそも速く走れて何が嬉しいの?

 

別にチーターと友だちになれるわけでもなし・・・

 

こういうふうに、もとから興味も関心もないことについては理解したいとも思わないし、かりに自分が負けていても劣等感は持ちません。

 

そして、これとまったく同じ現象が性格タイプ理論の世界にもあります。

 

それを私は死角となる性格タイプと呼んでいます。

(注)これは正式な心理学用語ではありません

 

 

機能が同じでも心理学的態度が逆だと死角になる

 

ここで先に「4つの性格機能」について、もう一度さらっと復習しておきましょう。

 

思考機能
・・・物事を論理的に判断する心の働き

感情機能
・・・物事を好き嫌いで判断する心の働き

感覚機能
・・・物事を現実的に理解する心の働き

直観機能
・・・物事を理念的に理解する心の働き

 

 

上の4つの性格機能は次のように正反対の2組からできているのでしたね。

つまり思考機能と感情機能とは正反対、感覚機能と直観機能とは正反対であるということ。

 

そしてこの4つの性格機能がそれぞれ「外向的」と「内向的」という2種類の心理学的態度に分かれます。

 

ところで劣等機能とは自分とは正反対の性格機能で、なおかつ心理学的態度も正反対のものでした。

劣等機能の例:

内向的感情タイプの劣等機能
→外向的思考

外向的直観タイプの劣等機能
→内向的感覚

 

劣等機能については劣等機能講座で詳しく解説しています。

『自分を翻弄してくる無意識の中の自分【劣等機能】』

 

 

ところが今回の「死角となる性格タイプ」の定義は次のようになります。

機能は同一、心理学的態度だけ逆

※心理学的態度とは「外向」と「内向」のこと

 

例をあげると次のようになります。

内向的感情タイプ→外向的感情

外向的直観タイプ→内向的直観

内向的思考タイプ→外向的思考

外向的感覚タイプ→内向的感覚

など

 

ではこの後、この「死角となる性格タイプ」について、さらに詳しく解説します。

 

「死角」とは「自分の位置からは角度的に見えない方向にある」という意味だよ

 

 

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そもそも興味がないし理解もできない性格機能

 

たとえば内向的感情タイプについて考えてみましょう。

 

このタイプの場合、外向的感情「死角となる性格タイプ」です。

 

内向的感情タイプ→外向的感情

 

ちなみに内向的感情タイプの劣等機能は外向的思考だよ

 

外向的感情というのは、簡単に言えば「みんな仲よく、ワイワイ、ガヤガヤ」といった性格傾向です。

 

ところが内向的感情タイプは同じ感情タイプであっても、こうした外向的感情タイプの人たちの精神構造がまったく理解できません。

理解できないどころが、そもそも興味ないし、「自分もああいうふうになりたい」なんて考えたこともありません。

だから外向的感情タイプの人のように振る舞えなくても、まったく劣等感を持ったりしません。

 

 

もう1つ、別の例をあげておきましょう。

今度は感覚タイプで考えてみます。

 

外向的感覚タイプの人って、割とおしゃれで、ちょっと派手で、遊び好きで、グルメで、とにかく自分のカラダを使うのが好き。

活発で、活動的です。

 

このタイプの場合、内向的感覚「死角となる性格タイプ」です

 

外向的感覚タイプ→内向的感覚

 

念のために言っておくと、外向的感覚タイプの劣等機能は内向的直観だったね

 

内向的感覚タイプといえば、たとえばオタク的なサブカルチャーの世界が大好きなタイプ。

ところが外向的感覚タイプはそういった世界には興味がないし、理解もできません。

かりにサブカルチャーが理解できなくても、劣等感を持つことはありません。

 

そもそも自分の世界観の中にない→興味なし→理解不能→劣等感も持たない→死角となる性格タイプ!!

 

 

死角となる領域であっても割り切って一度は挑戦してみる

 

劣等機能講座でも説明しましたが、人はなぜか自分の劣等機能に関しては次のような心理を持ちがちです。

 

《劣等機能の場合》

何となく興味がある

よし、やってみよう!

ダメだ、自分には無理(無念)

挫折感・敗北感

 

だからこそ劣等機能は常に人生のテーマとなってしまう

 

これに対して、そもそも興味がないし、理解もできないのが死角となる性格タイプです。

 

誰もが自分の性格機能を一応は理解できている、と思い込んでいます。

ところが同じ性格機能でも(たとえば感情なら感情、思考なら思考)、外向と内向が入れ替わると、その部分だけが死角になってしまって見えなくなります。

 

なんだか不思議なものですね・・・

 

ただ、ここで1つ言えること。

その死角となるフィールドが自分にとって得意科目となるか、不得意科目となるかは「やってみるまでわからない」ということ。

 

確かに外向と内向の境界を乗り越えるのは難しいことです。

でも、性格機能が同じなら、ひょっとして・・・ということもありえる。

 

そこで、気持ちを割り切って、ちょっとビジネスライクにチャレンジしてみる。

万が一、ダメだったとしても挫折感を持ってしまうことはないでしょう。

 

「ああ、やっぱりだめだったか・・・まあ、いいや」

で終わりそうです。

 

むしろ「いい経験をした」というポジティブな気分になれるかも知れませんね。

 

 

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