HSP・トラウマ・愛着障害

愛着障害は大人版と子供版とでどう違うのか?

大人の愛着障害 基礎編

 

子供の愛着スタイルについては下の記事で詳しく書きました。

☞『幼い頃、親たちからどんな愛情貯金を受けたか?』

 

今回の記事では大人の愛着スタイルについて、わかりやすくお伝えします。

子供と大人の愛着スタイルを並べた上で、どれがどれに対応しているのかが一目で理解できるように説明しています。

 

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『大人版 愛着スタイル』の基本的な考え方

 

前回のこちらの記事にも書いたように、子供の愛着スタイルには4タイプがありました。

愛着障害の出発点
幼い頃、親たちからどんな愛情貯金を受けたか? 「生きづらさ」の原因は愛着障害かも・・・。 そう思って愛着障害のサイトを読んだり、 動画を観たりする人が増えています...

 

同じように大人の愛着スタイルにも4タイプがあると考えられています。

しかし大人の愛着障害を考える場合、先に2つのポイントを押さえておいた方が理解しやすいでしょう。

 

 

まず1つめ、

愛着スタイルの子供版から大人版へと、似た感じで移行するタイプとそうでないタイプとがあるということです。

 

ざっくり言えば、子供時代の次の2タイプは似たような感じで大人版へと移行します。

大人版へ似た感じで移行するタイプ

・Bタイプ(安定型)Secure

・Cタイプ(不安定型)Ambivalent

 

ところが次の2タイプの大人版については少し注意して考える必要があります。

なぜなら大人版へと移行する際、意味合いが少し変わるからです。

大人版になると意味合いが変わるタイプ

・Aタイプ(回避型)

・Dタイプ(混乱型)

 

 

次に2つめ、

大人の愛着スタイルを理解する場合、4タイプを2タイプずつのグループに分けて考えた方が理解しやすいということです。

 

実はこのグループ分けも、上に述べたグループ分けとまったく同じです。

そして、それぞれには相反する特徴があります。

 

まず、最初のグループは割と社会性があって、他人と関わることが大好きなタイプです。

ところがその「他人との関わり」が上手なタイプと下手なタイプに分かれるのです。

人づきあいに積極的なタイプ

・Bタイプ(安定型)Secure

・Cタイプ(不安定型)Ambivalent

 

後の方のグループは他人との付き合いを避けようとするタイプです。

ただ、その「人づきあい」を避ける理由が正反対であるというのがポイントです。

人づきあいに消極的なタイプ

・Aタイプ(回避型)Avoidant

・Dタイプ(混乱型)Disorganized

 

さて、ここまでずっと4つの愛着スタイルを『子供版の呼び方』で語ってきました。

次の章からはいよいよ『大人版の呼び方』をご紹介します。

 

 

ナマケモノ的『大人版 愛着スタイル』の名称

 

まず最初に『大人の愛着スタイル』の名称について述べます。

これは英語での呼び方を私自身で翻訳したものです。

できる限り英語でのニュアンスを損なわないように訳しています。

その方が4つの愛着スタイルの違いがわかりやすいからです。

 

そもそも愛着スタイルの呼び方については、子供版も大人版もまだ日本では定まった呼び方がありません。

 

ただ、大人の愛着スタイルについては、すでに有名な精神科医の方が別の訳し方をしておられて、それが一般に広まっています。

また、YouTube上でも多くの心理カウンセラーがその名称を使って愛着障害を説明しています。

 

それぞれの愛着スタイルをどう呼ぼうとも、最終的に内容が理解できればいいと思います。

でも、今までYouTubeなどで愛着障害を学んで来られた方の中には今ひとつ各スタイルの違いがわかりづらいと思った方もおられるでしょう。

 

もし、そうであるなら、次にご紹介する愛着スタイル名を参考にしていただければ理解しやすいかもしれません。

 

 

人づきあいに積極的なタイプ

安心型(元B)
Secure

※他の本や動画では「安定型」と訳されています。

不安型(元C)
Anxious

※元の英語ではAnxious-Preoccupiedと表記される場合もありますが、意味はさほど変わりません。

 

人づきあいに消極的なタイプ

見下し回避型(元A)
Dismissive Avoidant
※「みくだしかいひがた」と読みます。
他の本や動画では単に「回避型」と訳されています。

恐がり回避型(元D)
Fearful Avoidant
※「こわがりかいひがた」と読みます。
他の本や動画では「恐れ・回避型」と訳されています。

 

上に述べた『大人の愛着スタイル』の呼び方は私が考えたものありで、このサイト独自のものです。

ですから正式な呼び方ではないのでご注意ください。

 

 

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『大人版 4つの愛着スタイル』のそれぞれの特徴

 

では、上に述べた『大人版4つの愛着スタイル』の特徴をそれぞれ簡単に説明します。

 

人づきあいに積極的なタイプ

 

次の2つのタイプはいずれも対人関係を重視するタイプです。

しかし人間関係の築き方には違いがあります。

 

安心型

~Secure~

※Scure(セキュア)は「安心できる」という意味です。

このタイプは自分は人から好かれる人間だと思っているので、その安心感が自信につながっています。

人と信頼関係を結び、協力し合うのも上手ですが、1人でいる時も孤独感を感じることはありません。

基本的に情緒が安定しています。

 

 

不安型

~Anxious~

※Anxious(アンクシャス)とは「不安な」という意味です。

自分に対して自信がないので、自分を理解してくれる人や友人、恋人を常に必要としています。

かりに理解者が現れても自分は捨てられるのではないか、裏切られるのではないか、嫌われるのではないかという不安をいつも抱えています。

簡単に言えば自己評価の低い寂しがり屋さんです。

 

 

人づきあいに消極的なタイプ

 

次の2つのタイプはいずれも他人との間に距離を置こうとするタイプです。

しかしその動機に違いがあります。

 

見下し回避型

~Dismissive Avoidant~

※Dismissive(ディスミッシブ)は「相手を見下して取り合わない」、Avoidantは「避けている」という意味です。

そもそも他人と深い関係を築くことに価値を感じていないタイプです。

人と群れるのが嫌いで、集団行動ばかりしている人を心の中では小バカにしています。

孤高というか超然としている印象があって、実際、自信家でもあります。

ある意味、自己肯定感のカタマリとも言えますが、実は自分の弱点を人に悟られたくないので人を遠ざけているとも考えられます。

 

 

恐がり回避型

~Fearful Avoidant~

※Fearful(フィアフル)とは「恐がっている」という意味です。

自分も人並みに他人と親密な関係を築きたいと思っています。

ところが最終的には拒絶され、傷つくことになるのではないかと心配しています。

そうした人間関係についての恐怖感から人との距離を一定以上つめることができません。

これは自分に自信がないためでもありますが、過去に人から強く拒絶されたり、あるいは虐待された記憶がトラウマになっている可能性もあります。

 

 

今回のまとめ

 

さて、今回は大人の愛着スタイルについてざっと説明をしました。

自分がどの愛着スタイルにあてはまるか、おそらく大体のことはわかるのではないでしょうか。

 

ちなみに私の場合、恐がり回避型がベースにあると思います。

これは私自身が抱える様々なトラウマが原因かも知れません。

 

しかし人間、50年以上も生きていると、さすがにいろんな経験をするものです。

そうした経験の中で、愛着障害の原因となっているトラウマもしだいに「なりをひそめていく」ようです。

 

ですから自分の愛着障害がわかったとしても、それに一生涯苦しめられるとは限りません。

そこは安心していただいてもいいのではないかと思います。

 

今度の記事ではこの愛着スタイルについて、さらに詳しくみていきたいと思っています。

 

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