ナマケモノ性格診断

優越機能ばかり使い過ぎると劣等機能が歪んでしまう

 

前回の記事では次のようなことを述べました。

劣等機能は抑圧されているので、その外向性や内向性も歪んでくる

そして、外向性、内向性の歪みは劣等機能の性質まで歪めてしまいます。

今回の記事ではこうした「歪み」について解説します。

 

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外向的すぎると逆に自己中心的になってしまう?

 

外向タイプということは、「外向的」な「優越機能」を「意識的」にコントロールできている、ということです。

その性格構造を整理すると次の通りです。

外向タイプの性格構造

優越機能が外向的ってこと!

一方、劣等機能は内向的になっている

 

たとえば・・・

外向的思考タイプの場合だと・・・

・優越機能→外向的思考

・劣等機能→内向的感情

 

 

普通なら優越機能と劣等機能は適度にバランスが取れています。

 

これを「補償」って呼ぶんだったよね
※リンク先の記事の最後の章に説明があります

 

ところが外向タイプの人が外向的な優越機能ばかりを使い過ぎると、エネルギーが全体的に外向的な方向へ偏ってしまいます。

つまり人間関係や職場のことにばかり興味が行くようになります。

 

 

逆に内向的な劣等機能に回されるエネルギーは不足します。

その結果、自分自身に関する注意は雑になっていきます。

 

この時、欠乏状態の内向的エネルギーは少しでも効率的に働こうとします。

その結果、内向的エネルギーは省エネのために「まずは自分優先」になっていくのです。

これが内向性の歪みです。

 

もちろん「無意識のうちに」だよ

 

そして内向性はしだいに自己中心的、利己的な性質に変化していきます。

 

それとともに、内向的な劣等機能も影響を受けます。

以前の記事で説明したように、劣等機能はもともと幼稚でヤボです。

そこに自己中心的、利己的な性格が加わるのです。

 

これもまた「無意識のうちに」だね

 

劣等機能の「幼稚でヤボ」な性質については次の記事に詳しく書きました。

劣等機能はあなたの「赤ちゃん時代」を引きずっている

 

ここまでのまとめ

優越機能が外向的なら、劣等機能は内向的

外向的な優越機能を使いすぎると、内向的劣等機能自己中心的・利己的になっていく。

 

 

内向的すぎると逆に周囲のようすが気になる?

 

もともと人間は自分単体では生きていけません。

食べ物や衣服、住居その他、いろいろ必要です。

そのためには働いてお金を稼がないといけません。

働くということは他人を相手にすることだから、人間関係も大事です。

つまり人間は外の世界と無縁では生きていけないのです。

 

そういう意味で言えば、この世の中は外向タイプに有利です。

 

もともと社会ってところは内向タイプには生きにくい環境かもね

 

でも、外の世界と上手に付き合っている内向タイプはいます。

その一方でそれが器用にできない内向タイプもたくさんいます。

 

あるいは人間関係や社会生活に疲れてしまい、「外との接触を断ちたい」と考える内向タイプもいるでしょう。

そういう内向タイプは自分の心の中の世界に逃げ込もうとします。

つまり巣ごもりするようになるのです

 

この場合、外の世界から逃げてきたことになるのですが、内向タイプの中には逆に外の世界を見下し始める人たちもいます。

たとえば次のようなことを考える人たちです。

「出世とか名声とか興味ないね」

「お金を稼げば幸せになれるわけじゃない」

「友だちを欲しがるヤツは孤独に耐えられない弱い連中だ」

 

そして自分の内向的エネルギーをますます内向的な方向へ強めていきます。

 

これは自我が肥大している状態だよ

 

 

ここで内向タイプの性格構造も整理しておきましょう。

内向タイプの性格構造

優越機能が内向的ってこと!

一方、劣等機能は外向的になっている

 

たとえば・・・

内向的思考タイプの場合だと・・・

・優越機能→内向的思考

・劣等機能→外向的感情

 

今、上で述べたように、エネルギーが内向的な優越機能にばかり偏りすぎてしまうと、劣等機能の外向性エネルギーは不足します。

そうすると、外向性エネルギーとしては(外向性だから、一応、広がりはあるものの)すごく薄っぺらくて弱い状態になっていきます。

 

「外向」という膜が薄っぺらく伸びて広がっているところを想像して!

 

そうなると、一応、外向なので「外の世界が気になって仕方ないのだけれど、現実的に対処していくパワーが足りない」という状態になります。

そして外の世界に対する気おくれ、不安感、恐怖感が先に立ち、自信を持って自分を主張することができなくなります。

 

こうした外向性の歪みはそれに合わさっている劣等機能にも影響を及ぼします。

劣等機能はもともと幼稚ヤボなのに、そこにさらに「ビビり」とか「神経過敏」が加わるわけですね。

 

自分に対する周囲の評価ばかりを気にし出す人もいるよ

 

 

ここまでのまとめ

優越機能が内向的なら、劣等機能は外向的

内向的な優越機能を使いすぎると、外向的な劣等機能気おくれ・不安感」が強くなる。

 

 

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8つの性格タイプとそれぞれの劣等機能

 

本来のユング心理学では性格タイプを優越機能にしたがって8パターンに分けています。

それぞれの性格タイプ(優越機能)とその劣等機能の組み合わせを以下に書いておきます。

 

人物像の例を示した文章の前半は優越機能の典型的特徴、後半は劣等機能が歪んで現れた時の特徴を示しています。

 

ここに書いたのは、あくまでも例だよ!

 

外向的思考タイプ(劣等機能は内向的感情)

何事も論理優先で、まるで感情が凍結している人間に見える。ところがその感情が溶ける時は公衆の面前で突然大泣きし、周囲を当惑させたりする。

 

外向的感情タイプ(劣等機能は内向的思考)

普段は人づきあいがよく、世話好きだが、討論になると相手の話は聞くふりをするだけ。実際には自分本位の屁理屈しか言わない。

 

外向的感覚タイプ(劣等機能は内向的直観)

もともと肉食系の遊び人なのに、突然、密教や宇宙エネルギーにはまって修行や瞑想、滝行を始める。だがそれも結局、私利私欲のための現世利益が目的。

 

外向的直観タイプ(劣等機能は内向的感覚)

相場を読む才能があり、株やFXで数十億を稼ぐ。ところが地道な生き方がわからず、稼いだ全財産を数年で使い尽くすが本人は一向に懲りない。

 

内向的思考タイプ(劣等機能は外向的感情)

大人しくて考え深げな印象はあるが他人の感情を読むのは下手。女性なら結婚詐欺に、男性ならカネ目当ての悪女に引っかかるパターン。

 

内向的感情タイプ(劣等機能は外向的思考)

物静かで、口喧嘩などは子供の頃から苦手。「そんなバカな話はないだろう!」と相手を勘ぐるセンスがないのでデマ情報にもダマされやすい。

 

内向的感覚タイプ(劣等機能は外向的直観)

音、匂い、味、触感などの感覚を鮮明に記憶するが、想像力はせいぜい四畳半サイズ。ところがある日、突然、世界の破滅を大予言して周囲を驚かせる。

 

内向的直観タイプ(劣等機能は外向的感覚)

空想している時が一番幸せ。現実感は希薄でドアの鍵をかけたかどうか、ガスを消したかどうかも記憶になく、割と社会不適合になりがち。

 

 

まとめっ!

 

思いっきりざっくりまとめると、次のようになります。

 

優越機能ばかり使い過ぎた場合:

外向タイプの人

内向的劣等機能には「自己中心的・利己的」な面が出る

内向タイプの人

外向的劣等機能には「気おくれ・不安感」が現れる

 

《注意》
この記事ではすごくシンプルにまとめていますが、実際のユングの解説はもっと細かくて複雑です。
この記事を読んでさらに深く学びたいと思った方はユングのタイプ論(特に第10章と第11章)を熟読されるといいでしょう。

 

 

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