内向型サバイバル

ユング心理学で考える「お金儲けの上手・下手」

 

世の中には要領のよい人と悪い人とがいます。

一般に要領のよい人はお金を稼ぐのが上手。

逆に要領の悪い人はお金を稼ぐのが苦手です。

 

この記事では、こうした違いが出てくる原因をユング心理学の『タイプ論』

を使って説明してみました。

 

もし、「自分は不運でお金に縁がない・・・」と感じる人がいたなら、ぜひこの記事を最後まで読んでみてください。

理屈ががわかれば、自分を変えるヒントが見つかるかも知れません。

 

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外向(E)型の方がお金持ちになりやすい

 

「要領のよしあし」を決める最大のポイントは

外向型か?内向型か?

という点です。

 

これについてユング心理学的に考えると、おそらく次のようなことが言えるでしょう。

 

外向(E)型の方が内向(I)型より要領がいい

 

外向(E)型の方がこの世の中では圧倒的に要領よく立ち回ることができます。

なぜならこの世の中は外向型仕様に作られているからです。

 

言い方を変えると、

この世の中は外向(E)型の考え方が実現するシステムになっている

ということです。

 

もともと外向(E)型が作った社会だからだよ

 

だから当然、この世の中では外向(E)型の方が有利となります。

結果的に「稼ぎも増える」というわけです。

 

 

一方、内向(I)型の人というのはこの外向型社会で何となく「居心地悪さ」を感じながら生きています。

なぜなら何をするにも、まず自分の価値観や行動パターンを外向(E)型に合わせる必要があるからです。

 

でも、根っから内向(I)型の人が外向(E)型に合わせていくのは容易なことではありません。

だから内向(I)型の人たちは世の中のルールになかなか馴染むことができず、まるで「永遠の新規参入者」のようになってしまうのです。

 

内向(I)型はいつも「気後れ」しながら生きているんだよね

 

当然、お金儲けをするにも、内向(I)型はいろんな点で不利な状況に立たされてしまいます。

 

 

 

判断の早い人の方が金持ちになりやすい

 

要領のよしあしについて次に大切なポイントは

判断系か?知覚系か?

という点です。

 

これについては次のように言えます。

 

判断系は知覚系より要領がいい

 

ユング心理学では4つの性格機能を次のように分類します。

判断系・・・思考(T)型・感情(F)

知覚系・・・感覚(S)型・直観(N)

 

一般的に判断系の方が知覚系より「要領がよい」と言えます。

なぜなら「要領よく動く」とは

「的確な判断を素早くできる」

ということだからです。

 

皆さんの中には

感情的な人間でも要領がいいと言えるのか?

と疑問に思うかも知れません。

 

感情(F)機能の強い人というのは、やはり何事も第一印象で「好き嫌い」を決めてしまいますよね。

ということは判断が速いということです。

 

判断が速いと、行動を起こすのも早くなる。

それが要領のよさにつながり、ひいては「稼ぐ力」を引き上げる、というわけです。

 

まあ、中にはせっかち過ぎて失敗する人もいるけどさ

 

一方、知覚系の人、つまり感覚(S)型と直観(N)型の人は状況観察や情報収集に時間をかけ過ぎます。

その結果、いつまで経っても行動に移せない。

だから「要領が悪い」。

したがって「稼ぐのが不得意になる」ということです。

 

このタイプは「学ぶ」のは大好きだけど、トライ・アンド・エラーをしない

 

 

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外向、内向、判断、知覚を組み合わせると・・・

 

ここまでのところをいったん整理してみましょう。

要領のよさ、言い換えると「稼ぐのが上手か下手か」で考えた場合、次のようなことが言えます。

※下の図は「左の方が要領がいい、だから稼ぐのも上手」という意味です。

 

外向(E)型 内向(I)型
判断系 知覚系
思考(T)型 感覚(S)型
感情(F)型 直観(N)型

 

すると、外向思考(ET)型と外向感情(EF)型が現実社会では最も要領がよく、稼ぐのも得意そうだ、ということがわかりますよね。

 

逆に内向感覚(IS)型と内向直観(IN)型は現実社会ではかなり不利で、稼ぐのも苦手そうだ、という事実が見えてきます。

 

ただし希望を捨ててはいけない!

 

では、ここで皆さんに1つ質問です。

 

「外向型の知覚系」と「内向型の判断系」とを比べると、どちらの方が要領がいいと言えるでしょうか?

つまり

外向感覚(ES)型と外向直観(EN)

内向思考(IT)型と内向感情(IF)

この2つのグループを比べると、どちらが要領よさそうか?

という質問です。

 

答えを言えば、圧倒的に外向感覚(ES)型と外向直観(EN)型の方が要領が上です。

 

ただしこの2つのタイプは割と要領ばかりが先走る傾向があります。

つまり「堅実さが欠けている」ということです。

 

だから最初はよくても、途中どこかでコケる可能性があるよ

 

一方、内向思考(IT)型と内向感情(IF)型は自分の中に閉じこもって考える傾向があります。

大胆さがないため、大きな失敗は少ないでしょう。

 

でも、チャンスに手を伸ばそうとしないため、そのぶん要領はよくありません。

結果的に稼ぐのは苦手なタイプだと言えます。

 

 

内向型の人は「自分らしい生き方」を考えよう

 

さて、ここまでのところを図にしてみると、以下のようになります。

 

~お金を稼ぐのが得意~
外向思考(ET) 外向感情(EF)
外向感覚(ES) 外向直観(EN)
内向思考(IT) 内向感情(IF)
内向感覚(IS) 内向直観(IN)
~お金を稼ぐのが不得意~

 

上の図は現実社会で

「お金を稼ぎやすい性格タイプ」

を上位から順番に並べたものです。

 

ただ、忘れてはいけないことが1つあります。

それは何かというと、

上の表の「稼ぎやすさの順番」は

外向(E)型が作ったルールや作法に

従った場合の話である

ということです。

 

お殿様が作ったルールに従って戦えば、お殿様が勝つに決まっているよね

 

そうであるなら、こうは考えられませんか?

自分は自分のスタイルで生きていく

もし、内向型の人がこのように決心すれば、この社会のヒエラルキーの下層に押し込められることはなくなるはずです。

 

そのためにも特に内向型の人は自分のスタイル、つまり「自分らしい生き方」をしっかりと考える必要があります。

 

内向型の人が「自分の生き方」をつらぬくための1つのヒントを次の記事に書いてみました。
内向型が就職せずにお金を稼いで生きていく最善の方法 この『ナマケモノ心理学』はどちらか言えば内向型の人にたくさん読まれているようです。 (アクセス解析を見ると、内向系の記事の...

 

 

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