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会社に行きたくない人たち、そして「一億総IT化社会」の到来

「お家で仕事」の時代

アフターコロナの時代を見据えて、これからの仕事の選び方、働き方をそろそろ真剣に考えておきませんか。
今回は「IT化社会」という観点から将来の働き方について考察してみます。

 

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コロナが長引くことを心ひそかに願う人たちがいる

 

2021年1月現在、コロナ第三波のピークは過ぎた感はあるものの、まだまだコロナは収束する気配はありません。

しかしこれだけ失業者が増えても、あいかわらず平時と同額の給料をもらい続けている人たちもたくさんいます。
そういう人たちのうち、感染も恐れず(?)毎日会社に出勤している人もいれば、その一方でリモートワークがすっかり定着してしまった人も少なからずいます。

そして今、そのリモートワーク組の中で蔓延しているのが「もう会社には行きたくない」という心理状態です。

私にもそうしたリモートワーク組の知人が何人かいて、何やかや言って毎日リモートワークの平穏さを楽しんでいるようです。
それどころか、「アフターコロナを想像すると心が折れる」とか、「またいずれ早朝から満員電車に乗って会社に行く日が戻るのかと思うとゾッとする」などと言う人までいます。
私としては贅沢な不満だな、と思うのですが…。

 

ただ、このコロナ禍を通して私たちが知り得た事実の1つは「実は会社というのは社員が出勤しなくても案外やっていけるものだ」という事実です。

もちろん業種、業界にもよるし、最低限1週間に1日は出勤する必要がある、といったケースはあるものの、それでもかなり多くの業界では「何も週5日、朝から晩までオフィスに出て同僚や上司と顔を合わせる必要はないんだ」という事実だけははっきりしました。

しかしこれはコロナ禍における新事実ではなく、ずっと前から半ば当然だった業界があります。それがIT業界です。

 

 

コロナ禍でも、なぜIT業界だけは求人倍率が高いままなのか?

 

ちょっと転職サイトっぽくなりますが、ここで最近の求人倍率に関するデータを見てみましょう。
以下にご紹介するデータはDodaのサイトにあった「転職求人倍率レポート(2020年12月)」というものです。先月のデータですから本当に最新です。

転職マーケットの“今”を知る! 2021年1月21日発表「転職求人倍率レポート(2020年12月)」

 

まずは「転職求人倍率・求人数・転職希望者数」の推移を表したグラフを見てください。

転職求人倍率・求人数・転職希望者数

 

確かに転職求人倍率は上昇している

このグラフの中で特に見ていただきたいのはグラフ右端の部分、2020年度の1年間の推移です。

2020年1月以降、コロナの影響で求人数は一気に落ち込み、一方、転職希望者の数は横ばいのままです。
その結果、求人倍率がドーンと落ち込みました。

ところが昨年8月に求人数がドン底となって以降、求人数そのものは急回復し、現在の段階で2017年当時まで回復しています。
ところが一方、転職希望者数はおおむね横ばい、もしくは微減傾向と言えるかもしれません。

これはどういうことかと言うと「コロナ不況とはいえ求人は徐々に回復してきているのに、いまだ多くの転職希望者のマインドは回復していない、むしろ将来に対する自信や希望を失っている状態らしい」ということです。

ともあれ、この需給関係から転職求人倍率はすでに上昇し始めている(だから転職希望者はそろそろ動き始めてもよさそうだ)という事実だけは理解しておくべきです。

 

IT業界の優位性はコロナ禍でもゆるがない

次に見ていただきたいのが「業種別の転職求人倍率」です。

業種別の転職求人倍率

あらためて指摘するまでもありませんが、IT業界の転職求人倍率の恒常的な多さが目立ちますよね。
ただしコロナ禍による求人倍率の振れ幅がもっとも大きいのもIT業界です。
これはおそらく業界のおける人材の流動性とも関係があるとは思いますが、それでもめったなことでは「5倍以下まで低下しない求人倍率」ってスゴイことだと思います。

 

 

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コロナ後、あらゆる職場は限りなくリモートワーク化していく

 

すでに同じようなことを述べましたが、コロナ禍において露見したのは「実はたいがいの仕事は会社に行かなくても家でできる」というものです。

最初に一種の「会社に行きたくない」病が蔓延しているようなことを書きました。しかし実際のところ、今後の世の中の動向として「会社に行く必要が低下する時代」が来るのではないかと思います。

会社に行かないということは、ある意味、業務の合理化、さらには短時間化ということとも歩調を合わせるはずです。

一説によると「日本人全員が労働時間を半分に減らしたとしても日本経済はそれまで通りに回る」そうです。ただ、裏切る人が必ずいて、自分1人だけ1日に15時間とか働いて稼いでやろうとする人がいたため、今まではそれが実現しませんでした。

しかし今後は社会全体の意識が変化し、ほとんどの業界でリモートワーク化、短時間労働化が進むのではないかと思っています。

 

 

今後、会社は「帰属する集団」から「利用する機関」へと変化する

 

話を「会社に行きたくない」というところにもう一度戻しましょう。

会社に行きたくない理由にはいろいろあると思います

  • 上司が嫌だ
  • 勤務時間に縛られるのが嫌だ
  • 同僚が苦手だ

などなど…。これらを一括りで言えば、やはり最近は「会社という集団に帰属するのが苦手」な人が増えてきたということがあるでしょう。
いや、むしろ真実を言えば、「集団に帰属するのが苦手です」とはっきり表明することが可能な時代になってきたということです。
昭和時代にそんなことを言ったら、即、変人扱いされていましたからね…。

しかしアフターコロナの時代には、おそらく会社という場所の存在意義が大きく変化してくるでしょう。
今まで会社というところは「自分が帰属する集団」であり、場合によっては自分のアイデンティティのよりどころでもありました。
それが今後、会社とは生計を立てていく上で「利用する機関」となっていくのではないかと思います。
そして、会社という機関をいかに上手に利用していくかで人生の充実度が変わってくるのだと思います。

 

 

IT化していく世の中に対して準備はできているか?

 

前の項で「会社は帰属する集団から利用する機関へと変化していく」と述べましたが、これは言い換えれば「働き方がIT化していく」ということでしょうね。

つまり自分の肉体をオフィスという物理的空間に運び込まないとできない仕事ではなく、情報のやり取りというスタンスで会社と関わる。そして自分自身は自宅で仕事をするという働き方が増えるということです。

もっとはっきり言えば、今後、あらゆる業界はIT業界化していくと思うのです。
旅行業界、金融、小売り、教育はもちろんのこと、飲食業界にしても注文のIT化によって今後は「外」食から「家」食へと比重が移っていくかもしれません。
そして私たち自身もまたIT技術者的な働き方が要求されるということですね。

だからと言って別に全員がプログラマーになる必要はありませんが、でも最低限、IT関係の仕事に触れた瞬間にアレルギーを起こすようなことだけは避けたいものです。
特に今まだ20代、30代ならIT関係の基礎とか、ちょっとしたプログラミングくらいは学んでおいた方が有利になるかもしれません。
要は、将来の世の中の「一億総IT化」に備えて準備しておこう、ということです。

※「一億総IT化」という表現は昭和末~平成初期によく言われた「一億総中流化」という言葉をもじって作りました。

 

 

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