雑記(未分類)

写真に撮った自分の顔を「人相悪い」と感じる理由

『影響力の武器』を読んでみた

 

本日、遅まきながら、

『影響力の武器』を読み終わりました。

こういう読み応えのある本には

久々に出会いました。

 

自分もそうですが、

「人がよすぎて、だまされてばかりいる」

と感じる人には特にオススメの本です。

「もっと早く読んでおくべきだった」

と思うのではないでしょうか。

 

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「もっと早く読むべきだった」と後悔した

 

何を今頃?って感じですが、『影響力の武器』[第三版]を読み終わったところです。

 

ご存じの方も多いと思いますが、これはアメリカの社会心理学者ロバート・B・チャルディーニが書いた有名な本です。

 

この本に書かれているのは「承諾誘導の技術」、つまり相手に「イエス」と言わせる技術です。

その技術を利用することで、

「どうすれば人にモノを買わせられるか」

を徹底的に論じています。

 

人によっては「詐欺師入門書」という人もいます。

でも別に詐欺師にならなくても、読んで損はない本だと言えます。

 

 

この本は1991年に日本で初めて翻訳出版されてから、すでに30年が経っています。

今回、私が読んだ第三版は翻訳文を一新し、さらに最近のトピックを加えたものだそうですが、これも第1刷からすでに7年が経過しています。

 

今思うと、なぜもっと早くに読まなかったのだろう・・・と悔しくなるくらいの良書でした。

 

 

この本のよいところは何と言っても説明が上手なところ。

さすがは「説得術」の研究者が書いているだけあります。

 

人間が持っている弱点にスポットを当てつつ、それを利用するとなぜ人は動くかを心理学的、具体的に、しかも非常にわかりやすく書いています。

 

 

今回、私はこの本を読みながら、

「そう言えば今まで自分自身、この本に書かれているのと全く同じ手口で、何回、人にだまされてきただろう」

と昔のことを思い出し、あらためて悔しくなってきました。

 

 

なぜ写真に撮った自分の顔は不自然に見えるのか?

 

『影響力の武器』には「人をイエスと言わせるためのテクニック」が書かれています。

そのテクニックとは次の6つです。

 

  1. 返報性
  2. コミットメントと一貫性
  3. 社会的証明
  4. 好意
  5. 権威
  6. 希少性

 

これらの内容についてはすでに多くのサイト記事や動画で解説されていますので詳細は述べません。

ただ、1つだけ取りあげてみたい内容があります。

それは「第5章 好意」の中に書かれていた「顔の写真」に関することです。

 

 

私は昔から写真に撮った自分の顔がどうしても好きになれませんでした。

鏡で見るぶんにはかまわないのですが、それを写真に撮って見てみると、なんだか人相悪い顔になってしまうんですね

 

だから人がよくやるように、スマホでの自撮りなんて大嫌い。

自撮りした自分の顔の不自然さに

「なぜ、上手に写真が取れないんだろう・・・」

といつも思っていました。

 

 

ところがこの本の「第5章 好意」の部分を読んで、私が写真にうつった自分の顔が好きになれない理由がわかりました。

 

考えてみると、自分はいつも鏡に映った自分の顔を見ています。

そして、その顔は左右が反転しています。

つまり自分は毎日、この左右反転した顔を「自分の顔」だとカン違いして生活してきたのです。

 

そしてスマホで自撮りをする場合も当然、スマホ画面に映る顔は鏡のように左右反転しています。

だからその顔を見て、

「よし、この顔でいこう!」

と思ってシャッターを切る。

しかし、できあがった写真は「左右反転していない自分の顔だというわけです。

 

この「左右反転していない顔」こそ、本当の自分の顔、他人が見ているリアルな自分の顔です。

ところが自分だけはこの顔には馴染みがない。

だから違和感を覚えるのです。

 

 

そこで今回、スマホで自撮りした顔を左右反転させてみました。

(iPhoneならその付属の機能で簡単に左右反転できます)

 

すると、その左右反転した顔こそ、自分が日頃から慣れ親しんでいる自分の顔ではないですか!!

 

驚きました・・・

 

そこで試しに何人かにその「左右反転した顔」を見せたところ、全員、

「えっ、なんかこの顔、ヘン!」

「どうしたの、これ? なんか気持ち悪い・・・」

と言われました。

 

そこでもとの左右反転していない方の写真を見せたところ、全員、こちらの方(私自身は違和感を覚える顔)が「自然でよい」と言われました。

つまり、周囲の人にとっては見たままのリアルな私の顔の方が「馴染みがある」ということ。

アタリマエですけどね。

 

 

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人は見慣れたものを好きになる

 

さて、この写真の話ですが、

「いったい承諾誘導と何の関係があるのだろう・・・」

と思いましたか?

 

実はこれ、マーケティングなどでは常識になっていることですが、

「露出が多いものほど、多くの人から好かれる」

という、当たり前すぎる広告手法の理屈です。

 

たとえば1日に1回しか見ないCMより、1日に5回、6回と数多く見るCMの方が馴染み感が出てきます。

だからそのCMで宣伝している商品についても親しみが湧いてくる。

売り場に行った時、無意識のうちにその商品に手が伸びている。

 

これが「露出量と人気度」の比例関係です。

 

ちなみにこういうのを心理学では

単純接触効果

と呼びます。

 

 

選挙の時なども、ひたすら、ひたすら候補者が自分の名前を連呼しますよね。

あれはもちろん名前を覚えてもらうというのが第一の目的です。

しかしそれだけではなく、耳にタコができるくらい候補者の名前を聞かされることで、投票者たちが無意識のうちにその候補者に親しみを持ってしまうことを狙っているのです。

 

つまり、人は誰でも見慣れたもの、聞き慣れたものが好きになる。

そういう人間の習性に訴えるのが選挙だということです。

 

 

 

それでふと思い出したことがありました。

 

美容院とか床屋さんに行った時、私たちは大きな鏡の前に座らされます。

そして、しだいに髪がカットされていく「鏡の中の自分の顔」を見ています。

 

それは当然として、私があらためて不思議に思ったことがあります。

 

それは理美容師さんたちもまた「左右反転した鏡の中の私たち」を見ながら髪を整えているという事実。

 

結局、髪を切ってもらうということは、人に与える印象をよくするためではなく、素敵な自分に出会うため・・・ということなのでしょうか?

 

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