雑記(未分類)

「他人がどう思うか」より「自分はどう思うか」

投票の心理

 

人が人を評価するというのは難しいことです。

多くの人は

「他の人たちはどう考えているんだろう?」

ということを気にしがちです。

そして結局、大勢の人たちが下した評価に同調するように、自分も似た評価を付ける。

ここが人間の弱いところです。

 

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自民党総裁選で思い出したDMM講師のレーティング

 

昨日、自民党の新総裁に岸田さんが選出され、同時に新総理の誕生となりました。

こうした政治家どうしの投票では、自分個人の考え以上に組織の力学が大きく働いてしまいますよね。

結局、「他の人が誰に票を入れるか」が自分の投票先を決定する大きな要因になるみたいです。

 

 

こういう投票行動における心理は何も政治の世界だけではありません。

私はこういう情景をほぼ毎日、DMM英会話の講師たちのレーティング(生徒からの評価)を見て感じています。

 

 

DMM英会話ではレッスン後に生徒が講師に評価を付けるシステムになっています。

もちろん付けなくてもよいのですが、たいがいの人は付けると思います。

 

評価点は★5点満点。

アマゾンにおける評価法と似ていますが、1つ違う点があります。

 

アマゾンの場合はたとえば★3.7とか★4.3のように小数第1位までの点数が付きます。

ところがDMM英会話の講師への評価点は★3.86とか★4.95のように小数第2位までで表されます。

 

小数第1位の数字はどの講師もめったに変化しません。

つまり、★4.8台の講師が★4.9台に行ったり、逆に★4.9台の講師が★4.8台に落ちることはめったにない、ということです。

 

ところが小数第2位の数字はどの講師も割と日々変動しています。

そして講師たちが気にしたり、時には恐れたりしているのがこの小数第2位の数字の変動です。

 

 

講師の★の数と予約枠が埋まる速度の関係

 

DMM英会話では人気講師の場合、スケジュール表にレッスンの予約枠がアップされるとすぐに全コマが埋まってしまいます。

 

たとえば★4.99とか★5.00の講師なら、翌日のレッスンのスケジュールをアップすると、ものの1分もしないうちに全コマの予約がすべて埋まったりするわけです。

 

ところがさほど人気の高くない講師の場合、前日にスケジュールをアップしたにもかかわらず、当日のレッスン直前まで予約が入らなかったりします。

時には予約ゼロでコマが消滅することもあります。

 

 

★4.95や★4.96も人気の高い講師と見なされるため、翌日のレッスンは短時間で埋まります。

 

ところが★4.93あたりになると、あいかわらず人気講師の範囲内とは見なされますが、予約枠の埋まり方はぐんと遅くなります。

 

★4.85~★4.9未満だと、実力はあるけれども人気は今ひとつパッとしないかな・・・という感じ。

予約が埋まる速度もかなり遅いです。

 

 

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生徒は何を基準にして講師を評価しているのか

 

そもそも生徒たちはどういう基準で講師を評価しているのでしょうか。

 

そこで講師のレーティングの上下動を観察していると、次のような事実に気づきます。

もし、ある講師のレーティングが上がり始めると、どんどん勢いがついて上がっていく。

逆にいったん下がり出すと、どんどん下がっていく。

 

講師の教える技術がそんなに変化するわけではないし、彼らの体調がレッスンにそこまで影響するとは考えられません。

 

これはどう解釈すればよいのでしょうか。

思うに、おそらく大多数の生徒たちは他の生徒がその講師に付けている評価点を見て、自分が付ける評価点も決めている、ということではないでしょうか。

 

 

たとえば★4.98くらいを維持している講師がいたとします。

ということは、多くの生徒はその講師に★5点を付けていて、30人に1人くらい、たまに★4個を付けるといった感じでしょう。

 

その時、その講師のレーティングは一瞬★4.97に落ちるのですが、他の生徒が連続で★5を10個、20個と付けているうちにまた★4.98に戻ります。

 

 

ところがたまたま★3個を付ける生徒が1人いると、講師のレーティングは★4.98から★4.96くらいにまで下がります。

 

さらにその後、★4個を付ける生徒が1人か2人出てくると、その講師のレーティングは★4.93とか★4.92くらいにまで下がってしまいます。

 

そこまで来ると、もはや生徒の目からは超人気講師というより、

「まあ、悪くはないけど、ツッコミどころはたくさんありそうな講師だ」

と評価されてしまします。

 

そうなると、「完全満足」という意味の★5個を付ける生徒が少なくなります。

それでその講師のレーティングはみるみる下がり、時に★4.89くらいまで下がってしまいます。

 

そういう場合、その講師に実力があれば、だいたいこの★4.89あたりが下限となってレーティングは再び上昇し始めます。

 

いったんレーティングが上がり始めると、生徒たちは「こりゃあ、人気上昇中の講師だ」と見なします。

それでどの生徒も一斉によい評価を付け出すので、その講師のレーティングはますます上昇する、というわけです。

 

 

結局、生徒たちが見ているのは講師ではなく、その講師へのみんなの評判なのですね。

その評判から大きくズレた評価を下すのが恐くて、自分の考えをみんなの意見に寄せてしまうのでしょう。

 

 

他人はどうあれ自分の頭で考えるということ

 

DMM英会話での講師への評価も、結局は総裁選での投票行動とほとんど同じです。

みんなが評価するから自分も評価しよう、という心理。

みんなが評価しない人は自分も評価したくない、という心理。

 

よく「(他人からの)同調圧力」という言葉を聞きますが、人にはどうやら「他人に同調したくなる」という側面もあるようです。

 

 

他人がどう思おうと、自分はこのように考える。

他人がどう評価しようと、自分の評価はこうだ!

本当はそう考えるべきなのに、そうは考えない人の方が多いのですね。

 

政治の世界はともかくとして、生徒たちが「単に周囲に流されて付けた評価」によって講師のレーティングが大きく上下するのは、見ていて気の毒に思えてなりません。

 

 

オンライン英会話の講師の多くは日本よりも貧しい国の人たちばかりです。

朝から夜まで毎日20レッスン、週6で働いても、月7万円くらいにしかなりません。

それで多くの講師は家族の生活を支えていたりします。

 

自分のレーティングが「0.01」上がるか下がるかで、自分だけでなく家族の生活まで左右されてしまうのです。

 

そこまで想像できたなら、やはり講師への評価は自分自身でちゃんと考えて付けようという気になるはずです。

周囲に流されない、強い心を持った自分を確認するためにも・・・。

 

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