雑記(未分類)

完璧より少し不味いラーメンの方がクセになる

旨いけど飽きる味

 

人には「クセになる味」というのがあります。

でも、実を言うと、

「おいしい」と感じるからクセになるわけではない

という事実をご存知ですか。

 

この法則、たぶん人間関係にも応用できます。

 

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おいしいラーメンだから、また食べたくなるとは限らない

 

ご多分に漏れず私もラーメンが大好きです。

ここしばらくはコロナ禍で外食をしなくなりましたが、コロナ前は定期的にラーメンを食べに行っていました。

 

ラーメンというのはいったん思い浮かべると無性に食べたくなるもので、そうなると居ても立ってもいられなくなります。

 

だから自分でもホント、バカだなぁとは思うものの、一度、滝のような大雨の中を全身ずぶ濡れになりながら行きつけのラーメン店に食べに行ったこともあります。

 

 

東京には実にたくさんのラーメン店があるため、開拓する楽しみがある半面、店に入って後悔するケースもよくあります。

たとえば店の前に行列ができていたとしても、必ずしも「おいしい」とは限りません。

 

私が見出した「ラーメン店における行列の法則」とはどんなものかというと、店の中はほぼ全席埋まっているにもかかわらず、不思議と行列ができていない店です。

 

こういう店って、中をのぞくと客の年齢層がやや高い。

自分もそうなんですが、年齢層高めの人間ってのは行列には並びません。

なんてったって、人生の残り時間が少ないので、「並ぶ」という非生産的な行為をしたくないわけです。

それでいて確実に若い人よりは舌が肥えている。

もう今さらマズいものは食べたくないと考える。

 

だから、そういう年齢層の人ってのは店が混んでいたら「じゃあ、今度にしよう」と去って行く。

こうして超絶おいしいのに行列もできず、ひっそりと繁盛をし続けるわけです。

 

 

ただ、舌というのは身勝手なものです。

そういう超絶おいしいラーメンがクセになるかというと、必ずしもそうでもありません。

 

持論を言えば、ラーメンってのは、ちょっとマズい要素があった方がクセになりますね。

100点満点の美味となると、一度は食べてもいいけれど、なぜかクセにはならない。

これは人間の舌が持つ習性のようです。

 

 

ペプシチャレンジとペプシパラドックス

 

皆さんはペプシチャレンジというのをご存知でしょうか。

 

これは1980年代、全米で売上No.1のコカコーラに対し、業界4位あたりのペプシコーラが果敢にいどんだCM戦略のことです。

 

ビーチで遊んでいる普通の人たちに声をかけ、テーブルの上に並べた2つのコーラを試飲してもらいます。

それらのコーラは一方がコカコーラ、もう一方がペプシコーラなのですが、見た目ではわかりません。

 

このCMはアメリカと日本で放映されたようですが、日本バージョンではさすがに「コカコーラ」という名称は伏せ、確か、「ペプシコーラと別のコーラ」みたいな呼び方をしていたと思います。

 

 

さて、司会者が参加者に2種類のコーラを飲ませた後、

「どちらのコーラがおいしいですか?」

と聞きます。

そして、参加者が「こっち!」と答えたコーラが常にペプシコーラだったという展開になります。

 

 

このCMを私も10代の頃に見ていました。

私はそもそもコーラはさほど飲んでいなかったのですが、そこまでペプシがおいしいと言われると飲みたくなるもので、一時期、ペプシをよく飲んでいたことがありました。

 

そして実際、ペプシの売り上げは日米で爆増し、それまで清涼飲料業界では4位かそこらだったペプシが2位にまで浮上し、1位のコカコーラを脅かすまでの勢いとなりました。

 

 

ところが古くからコーラ好きだった客たちは「なるほどペプシはおいしい」とは感じながらも、やはりその後もコカコーラを飲み続けたようです。

 

こうして、

「味はペプシ、銘柄で選ぶならコカコーラ」

という、ちょっと不思議な現象が起きました。

これをペプシパラドックスと呼びます。

 

 

一般的には、このペプシパラドックスはコカコーラのイメージ戦略のたまものであると言われてきました。

ところが後年、ペプシパラドックスには「心理学的な仕掛け」が隠されていたことがわかってきました。

 

 

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説明しやすい味を「おいしい」と思い込む心理

 

ペプシチャレンジのCMで司会者は参加者に

「どちらのコーラがおいしいですか?」

と質問します。

 

そこで参加者たちは

「どちらのコーラがおいしいかな・・・」

と考えながらコーラを飲む。

なぜなら試飲後、司会者から

「なぜ、そちらのコーラがおいしいと感じたのですか?」

と質問されそうな雰囲気だったからです。

 

だから参加者もいいかげんな飲み方はできない。

まるでワインを試飲するかのように、ちょびちょびと飲む。

 

その結果、ほんのちょびっと飲んでみて、味に引っかかりがある、つまり「説明しやすい味」の方を「おいしい」と判断したわけです。

そしてそれがペプシコーラだったというわけです。

 

 

しかし本来、コカコーラというのはそういう「ちょび飲み」に対応している清涼飲料ではありません。

喉が渇いた!
よし、コーラだ!
ゴクゴクゴクッ!
わあー、すっきりした!

こういうふうに、脳ミソを空っぽにして飲むのが「コカコーラ流」だったんですね。

 

 

これに対してペプシコーラの方は明らかにひと口めでわかる「甘さ」が加えられてあって、CMで試飲した参加者たちはこの「ひと口めの甘さ」に引っかかってしまったわけです。

 

 

だからもし参加者全員に対し、コップに入ったコーラを最後まで一気に飲んでもらい、その後で

「どちらかのコーラをもう一杯飲むとするなら、どちらを選びますか?」

などと聞けば、コカコーラが多く選ばれた可能性があります。

 

実際、ひと口飲んで、明らかに「こっちの方が甘い」と感じるペプシコーラの場合、毎日飲み続けていると飽きるのも早い。

 

こう考えると、「おいしい」と感じるラーメンが必ずしもクセにはならず、ちょっとマズい要素のあるラーメンの方がクセになる、というのも納得できます。

 

 

さらに考えると、こういうのって人間関係にも当てはまるかもしれませんね。

 

長所を1つ1つ説明していけるくらい「いい人」はとりあえず好きになる。

でも、ずっと付き合い続けられるかと言えば、必ずしもそうではない。

 

「あの人のどこがいいの?」

と聞かれても即答できない、しかしなぜかクセになる。

そういう人との関係の方が長続きするのかもしれません。

 

そうなると、

「相手の欠点ばかり探さない方がいい」

とはよく言われますが、

それと同時に

「相手のよいところばかり探すのもいけない」

というのもまた真実だということです。

 

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