身を守る心理学

メンタルを病んだ時、カウンセラーに頼るべきか?

野良カウンセラー

 

メンタルを病んだ時、

あなたならどうしますか?

 

精神科に行きますか?

それともネットで見つけた

心理カウンセラーを訪ねますか?

 

「とにかく誰かに

自分の悩みを聞いて欲しい・・・」

 

その気持ちはよくわかります。

でも、あわてて行動する前に

少し考えるべきことがあります。

 

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ネット上にはびこる野良カウンセラーたち

 

私は毎日だいたい朝6時に起床します。

そしてコーヒーを飲み、パソコンに向かってブログの記事を書きます。

記事を書き上げて午前中にネット上にアップすることもあれば、今日のように午後になってからアップすることもあります。

 

昨日の場合だと、朝のうちに新しい記事をアップしてしまいました。

その記事がこちら☟

愛着障害?or愛着スタイル?
「愛着障害」と「愛着スタイル」の違いを理解しよう 「愛着」についての理論を文字どおり「愛着理論」と言います。 英語だと次のように言います。 Attachment Th...

 

この昨日の記事の中で私は

心理カウンセラーやヒーラーを名のる人たちが大人の愛着障害を取り扱っていて、中にはスピリチュアル・カウンセラーのような人までいる。

こういう人たちのところへ相談に行く場合は眉に唾を付けていくように・・・

といった内容のことを書きました。

 

 

そうしたら昨日の夕方、Yahoo!ニュースに次のような見出しの記事が出ていました。

(記事じたいのリンクはすぐ消されてしまうので、見出しだけを書いておきます)

 

『なぜネット上に「野良カウンセラー」が跋扈するのか――自称可能な肩書が生む、メンタルヘルスの危険性』

 

「跋扈(ばっこ)」というのは「はびこる」といった意味。

「野良(のら)」とは「野良犬」の野良なので、いずれにしても不穏な内容の記事です。

 

 

この記事は記者の方が筑波大学教授の原田隆之氏に取材して書いた記事のようです。

原田氏は著書もたくさん出しておられて、私も読んで勉強させていただいています。

 

今回はこの原田氏への取材をもとに書かれた昨日の記事について、私の考えを書いてみたいと思います。

 

 

民間資格とやらを持った心理カウンセラーたち

 

その昨日の記事の主旨とは次のようなものです。

 

心理カウンセラーと呼ばれる人たちはネット上で野放しになっている。

メンタルヘルスの公的資格としては臨床心理士公認心理師の2種類があるが、ネット上で跋扈(ばっこ)する心理カウンセラーの多くは無資格者だ。

 

ネット上では、有資格の専門家よりもこうした無資格の野良カウンセラーの方が圧倒的にアクセスしやすい。

そして心の悩みを抱える人たちの多くはそうした野良のサービスを利用することになる。

 

もし公的資格をもったカウンセラーのところへゆくなら数千円の料金ですむ。

ところが野良カウンセラーの場合、1時間のカウンセリングで数万円かかる場合もある。

 

こうした野良カウンセラーの中にはアカデミックな教育を受けておらず、「ちょっと本を読んだだけ」、「数時間の研修を受けただけ」で心理カウンセラーの看板を出す人も多い。

 

こうした野良のカウンセリングを受けた場合、かえって症状が悪化するなどの問題が起こることがある。

私も時々、YouTubeでメンタルヘルス系の動画をざっと観ることがあります。

それらを観て勉強するのではなく、他の人がどういうレベルの情報発信をしているかをチェックするためです。

 

それで実は私自身も最近、ちょっと気になっていたことがあるのです。

心理カウンセラーという肩書きの人がYouTubeで動画を出していて、その多くは動画とは別に自分のウェブサイトも持っています。

 

そうしたサイトのプロフィール欄を見ると、心理カウンセラーを名のる人の中には大学で心理学を学んだわけでもなく、それどころか数年前までは別業種の仕事に従事していたらしい人までいます。

 

あれ、いったいこの人、いつどこで心理学を学んだのかな・・・

と疑問に思うこともよくありました。

 

ところが最近、ネット上に

『●か月で心理カウンセラーになれるオンラインスクール』

みたいなサイトがたくさんあることを知りました。

 

それで私も「ああ、なるほど・・・」と思ったわけです。

 

つまり、国家資格や公的資格でなくても、世の中には「民間資格」というものがたくさんあります。

そういう民間資格というのは、なかばお金で買うようなもので、持っていてもそれ自体に意味はありません。

 

ただ、「ナントカ資格を持っている」と言えば、知らない人は「資格持ちの先生だ」とありがたがる、というだけの話です。

 

 

ところで先ほどの記事には次のようにも書かれています。

 

公認心理師でもある原田さんに相談すると、条件を満たせば保険が適用され、費用は数千円。

保険適用外でも大学の相談室での相談料金は数千円以下である。

 

この書き方だと、

「野良カウンセラーよりはるかに手頃な料金で本物のカウンセラーに気軽に相談できる」

みたいな印象を与えますよね。

 

ところが実際はどうでしょうか?

 

メンタルヘルスの公的資格者としては国家資格の公認心理師と、(国家資格ではないけれど)公的資格の臨床心理士がいます。

 

しかしいずれも基本的には学校や病院、あるいは役所などの公的機関に勤務している人たちがほとんどです。

 

 

一方、日本人の5人に1人は生涯のうちに何らかの精神疾患にかかると言われています。

しかも鬱病にせよ、PTSDにせよ、精神疾患というのは風邪のように数日で完治するようなものではありません。

何年もかかって少しずつ治療していくという疾患です。

 

そういう人たちすべてが公的資格者のカウンセリングを気軽に受けられるほど、供給量は十分にあるのでしょうか。

 

また、1回数千円のカウンセリングに何年間も通い続けられるでしょうか・・・。

 

 

それに、そもそも私が5,000円くらいを用意して原田氏のところへうかがっても、話さえ聞いてもらえないのではないでしょうか。

 

 

だからこそ、気軽に駆け込める場所として、ネット上の野良カウンセリングが繁盛しているというのが実情なのだと思います。

 

 

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メンタルを病んだら精神科に通うのがベストか?

 

結局のところ、メンタルを病んだならば精神科医のところへ行くのがいいのかもしれません。

しかしこれにもいくつか問題点があります。

 

まずは患者側の「心理的な壁」です。

アメリカのように精神科医のカウンセリングを気軽に受けるという文化はまだ日本にはありません。

そのため、病院の精神科やクリニックに行くこと自体、気持ち的にハードルが高いのです。

 

 

もう1つ、これは私自身の経験から来るものなのですが、精神科の診療そのものに対する疑問もあります。

 

実をいうと私は以前、10年間ほど不眠症と双極性障害に苦しんだ時期があり、そのうち5年ほど精神科に通院していたことがあります。

 

最初、担当の先生は精神疾患専門の病院勤務でしたが、しばらくすると系列の総合病院の精神科、それも隣県にある病院へと転勤されました。

私も後を追いかけて通院することとなったのですが、それがまた大変でした。

 

最初は週1回くらいのペースで通院していましたが、それが2週に1度、月に1度となり、やがて2か月に1度くらいのペースとなりました。

 

通院回数は減っていったのですが、その1回1回の通院が大変でした。

一応、 朝11時の予約になっていましたが、毎回、先生と対面できるのは早くて夕方の6時。

遅い場合だと、8時過ぎてからやっと診察を受けられるという状況でした。

 

それもじっくりと先生と話せたのは最初の4~5回だけ。

診療時間はだんだん短くなり、月1回になった頃から文字どおりの3分間診療となりました。

 

それでも症状が収まってきたのは、たぶんクスリのおかげでしょう。

それだけに、大変な思いをした通院はいったい何だったのか・・・という思いが残っています。

 

 

メンタルの悩みを文章化するだけでもラクになる

 

近頃、国家資格を持った公認心理師でありながら、なかばスピリチュアル・カウンセラーのような立場でクライアントに接している人もいます。

 

あるいは精神科医でありながら、ちょっと怪しげな民間療法を行う「トンデモ系」のお医者さんもいらっしゃいます。

 

だから国家資格を持っている人だから安心とは限らないのが現状です。

 

 

そこで私が推奨する方法があります。

それは「悩みの原因になっていること」、「思い出したくもない嫌なこと」をただ文章につらつらと書き出してゆく、というだけの方法です。

これだけでも、いつのまにか心がすっかり軽くなってしまうものです。

 

 

もちろん深刻な症状がある場合には、信頼できる精神科医による、きちんとした診療を受けてください。

 

しかしそれにプラスして、この『悩みを文章化する』方法も試してみることをお勧めします。

 

これならお金もかからないし、大切な1日を病院の待合室で過ごす必要もありません。

野良カウンセラーにつかまって、病状がさらに悪化する危険性もないでしょう。

 

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専門家もカン違いしているトラウマの対処法 一般的に「嫌な記憶=トラウマ」だと考えられています。 だからトラウマを解消するには、その「嫌な記憶」を消せばよい・・・と。...

 

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