HSP

HSPにとって組織での出世をめざす生き方は鬼門

HSPと出世

 

HSPにとって組織で出世をめざすのは効率のよい生き方ではありません。

なぜなら組織の力学そのものがHSPの個性と相容れないものだからです。

 

HSPの人はまず「出世しなければ・・・」という呪縛から逃れましょう。

たったそれだけで生きるのがラクになります。

 

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多くのHSPは出世とは無縁になりがち

 

HSPの人は会社や組織の中では割と過小評価されがちです。

単刀直入に言えば「出世しづらい」ということです。

 

これは学生時代の部活動やサークルでも同じこと。

どれだけ実技が優れていても、

「あいつを部長にはしたくないよなあ」

という組織の力学が働いてしまう。

 

 

まあ、学生サークルの話は別として、一般的にビジネスには観察力、先読みの力、洞察力、相手を見抜く力などが必要なはずです。

そしてこうした力を誰よりも持っているのはHSPの人だったりします。

 

それなのに、なぜその力は正当に評価されないのでしょうか?

そしてなぜ多くのHSPは悔しい思いをすることになるのでしょうか?

 

 

そもそも出世するのは「わかりやすい人」

 

組織の中に数年間も身を置いたことのある人なら覚えがあると思うのですが・・・

実際の能力とは別に、なぜかスイスイと出世していく人っていますよね。

 

昔は今よりもはるかに出世至上主義の世の中だったので、出世のノウハウに関する書籍がたくさん出版されていました。

(今はあまり見かけなくなりましたけど)

 

そういう本を読むと、やれ「空気を読む力が必要」だの、やれ「調整力が必要」だのと小難しいゴタクがいろいろ書かれていました。

 

でも、組織の中で出世する人、上司から引き立てられる人、責任あるポジションを任せられる人がそういった能力を必ずしも持っているわけではありません。

 

私が思う「出世する人のタイプ」とは次のようなものです。

 

その人がプロジェクトをどのように実現していくか、その行程がなんとなく想像できる人

 

端的に言えば

わかりやすい人

ということです。

 

なぜ、こういうタイプの人に重要なポジションが与えられるかというと、1つには信頼できるからというのがあります。

それと同時に、もし失敗しても、何をやっているかが「見える化」されているので、組織の力でサポートしやすいという点が大きいでしょう。

 

だから組織はこういう人には「責任あるポジションを任せてみてもよい」と考えるのです。

 

この場合、経験年数やこれまでの実績は必ずしも関係がありません。

 

 

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HSPが組織内で過小評価される理由

 

メーカーが何かの工作機械を購入するとします。

そして選択肢は以下の2つだとします。

① 高性能だがいつ壊れるかわからない

② 生産能力は低いがめったに壊れない

この場合、そのメーカーは②の工作機械を受注することでしょう。

 

つまり、その工作機械をどれだけ稼働させればどれだけの製品を作れる、という「予定が立つ」ことが大切なのです。

 

これを人間で言うならば、先ほど述べた「(仕事)の行程がなんとなく想像できる人」、つまり「わかりやすい人」ということになります。

 

 

そう考えると、HSPが組織で出世しづらい理由もなんとなく理解できるのではないでしょうか。

 

まず、HSPはタフじゃない。

耐久性がなく、疲れやすい。

働き過ぎると故障しやすい。

悩みがあるようだけど、何で悩んでいるのか理解しづらい

 

また、HSPって状況の変化に振り回されやすい傾向がある。

だから周囲からは気分屋と見なされる場合があります。

 

そのために組織からは「読めない人だなあ」と思われてしまうのです。

 

つまり組織からするとHSPは不安視されるわけです。

ひょっとすると大成功するかもしれないけれど、逆に大損失をもたらす可能性もある。

とにかく「先が読めない」人材と見なされるのです。

 

だからHSPは往々にして組織の中では「能力はあるのに抜擢されにくい」存在となります。

 

 

自分はダメだという思い込みを捨てる

 

偉そうなことを書いていますが、私自身、HSPなので組織の中では悔しい思いばかりしてきた人間です。

 

だから私の場合、30歳過ぎで組織に所属することをやめました。

つまり、正社員という生き方をやめたわけです。

 

だから不安定な人生になってしまったことは事実。

でも、あのまま会社で30年間働き続けていたとしても、ヒラ社員で終わっていたかもしれません。

それを思えば「この生き方を選んでよかった」と思えます。

 

 

ここで私と同じHSPの方たちに言いたいのは、「自分には能力がない」と思わないでほしいということです。

 

出世と個人の能力はあまり関係ありません。

単なる適材適所の問題です。

 

HSPの人たちには優れた能力があります。

でも、その能力は組織という文化にたまたま適合しない性質を持っているだけです。

だから「自分はダメなんだ」と思うのは見当違いです。

 

ダイコンを作っている畑でお米を作ろうとしても無理がありますよね。

そう、畑違いなだけです。

 

 

HSPの人が生きやすい時代に向かっている

 

つい最近、サントリーホールディングスの新浪剛史社長が「45歳定年制」を言い出し、大炎上となりました。

その後、本人は必死になって火消しをやっています。

でも、経営者としての本音がポロッとこぼれてしまったんでしょうね。

 

そしてその後、今度はひろゆき氏が「45歳定年制に反対しているのは無能な人だけだ」と援護射撃をし始めました。

 

賛否両論あるものの、結局のところ「もはや組織に居続ける時代ではなくなってきた」ということでしょうね。

 

この世の中、「組織の中でこそ、水を得た魚になる」という人が大部分です。

逆に「組織は苦手」なHSPは20%程度。

 

今はまだHSPはマイナーな立場ですが、組織が意味をなさなくなれば今度はHSPが主役になるかもしれません。

今までは弱点だと見なされていたHSPの気質が強みに変わる時代になるということです。

 

だからこそ、HSPは自分たちの特殊能力に磨きをかけ、これからの時代に備えていけばいいんだと思います。

 

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