HSP

HSPの子供には大人たちの心の声が聞こえている

子供のHSP

 

私がHSPであることは少し前にも別の記事に書きました。

▼こちらです。

HSPという生き方
HSPはケンカは苦手ですが、人生は誰よりも豊かです 全人口の5人に1人はHSPだと 言われています。 なんとかして克服しようと、 もがいている方も多いでしょう。 ...

 

いわゆる「繊細さん」なわけですが、これは子供の頃からそうでした。

HSPの子供にとって、たとえば大人の心中なんて丸わかりです。

これは一見、便利に見えて、逆にツラい思いをすることも多いものです。

今日はそんな私の小学校時代のエピソードを書いてみます。

 

 

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あまりにも病的な担任教師

 

私は小学校時代、どちらか言うと担任教師にはツイていない方でした。

 

まず、小学校3・4年生の時の男性の担任教師は子供をすぐに殴る教師でした。

その2年間で私はこの担任に何十発殴られたことか・・・。

まるで毎日、殴られるために学校へ行くような感じでした。

だから学校に行くのが嫌で、成績も下の下。

5段階評価で2と3ばかりがズラリと並ぶありさまでした。

 

でも5年生になるとその教師から解放され、一見、爽やかな男性教師が担任となりました。

ところがその担任教師、外見の爽やかさとは裏腹に、性格はまさに病的でした。

当時、少しずつ成績は伸び始めたものの、また別の苦痛がやってきたのです。

 

 

さて、その5年生になった時、

確かその男性の担任教師Yは年齢40歳。

性格はとにかくネチっこく、愚痴っぽい人物でした。

 

まず毎朝、1時限目の授業はYの愚痴の時間となります。

子供たちの机の上にはその日の1時限目の教科書、たとえば算数だったり国語だったりの教科書が置かれています。

しかしそれらは開かれず、1時限目はすべてYの愚痴を聞く時間となりました。

 

しかし、いったい何を愚痴っていたのか・・・。

5~6年生の丸2年間、Yの愚痴は日課のように続いたのに、その内容はほとんど覚えていません。

まあ、覚えていなくて幸いです。

しかしそれとは別にYに関しては今でも忘れられない出来事があります。

 

 

小学校の教室で子供になんてことをさせる!?

 

それは確か6年生の時のこと。

何時限目の授業だったかは忘れました。

その授業が始まるや、S子が紙切れのようなものを持ち、教壇に立つYのところに走って行きました。

 

S子はとてもマジメな女の子で、しょっちゅう学級委員に選出されるような子でした。

また、かわいい子だったので、クラスの男子たちにとっては高嶺の花みたいな存在でした。

 

S子は「先生、こんな紙が机に入っていました!」と叫ぶようにYに持っていた紙を渡しました

その紙を見たYは子供たちの方を見て、

「君たちの中に不届き者がいる」

みたいなことを言ったんですね。

 

どうやらそれは誰かが書いたS子へのラブレターだったようです。

それを先生に見せに行くS子もどうかと思うのですが、それ以上に過剰反応したのがYでした。

 

かりにも小6の子供が女子にラブレターを書くとは!

…と、Yは思ったのでしょうね。

Yは授業を放り出し、さっそく犯人捜しに乗り出しました。

 

まず、メモ用紙くらいの小さな紙切れをその場で作り、子供たちに1枚ずつ配りました。

そしてYは子供たちにこう言いました。

「この紙に男の人と女の人がキスしている絵を描きなさい」

 

 

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相手の悪感情が矢となって飛んでくる

 

これは子供たちにとっては精神的な拷問だったと思います。

シーンとした教室の中で、約40人いる子供たちは「しぶしぶ・・・」という感じで、うなだれながら、描きたくない絵を描き始めました。

 

当然、私も苦痛でした。

しかしそれ以上に私が苦しかったのは、クラス全員が感じている不快感が津波のように私の心の中になだれ込んできたことです。

こうした精神現象はまさにHSPの特徴でもあります。

 

皆の不快感をどうにかしたい…。

このクラスの雰囲気をおちゃらけた感じで明るくしたい!

そう思った結果、私は1人で場違いな反応をしてしまったのです。

 

私は自分の絵を適当に描き上げると、隣の子の絵をのぞき込んで

「オマエ、何だ、その絵、鳥のくちばしみたいじゃないか」

と冷やかしたり、

反対側の子の絵をのぞき込んで

「まるでゲゲゲの鬼太郎の妖怪じゃねえか」

などと1人大声でからかってしまったのですね。

 

私が期待したいような反応はいっさいなく、教室はシーンと静まり返ったまま。

余計なことをしてしまった・・・

と子供ながらに思いました。

 

しかし同時に私はもっと大きな失敗に気づいたのです。

 

ふと教壇の方を見ると、そこには歪んだ笑みを顔に浮かべて私を見ているYの姿がありました。

「まずいことになった…」

私はそう思いました。

なぜなら、そのYの心の声が1本の矢となって飛んできて、私の胸にグサリと突き刺さったからです。

「犯人はオマエだな」

それがYの心の声でした。

 

 

HSPは自分が無罪でもドキドキしてしまう

 

それから数日後のこと。

放課後だったか、男子数人としゃべっていた時のこと、私と仲のよいNが突然こんなふうに切り出したのです。

「Y先生が犯人を教えてくれたんだよね、たぶんコイツだよって」

 

その場にいた男子は皆、「誰?」と聞きました。

一応、自分も「誰だったの?」と聞きましたが、内心、ドキドキでした。

Nは結局、それ以上は何も言いませんでした。

 

もしかしたらNはウソを言ったのかもしれません。

 

しかしYの粘着的な性格を考えると、おそらくYは自分が犯人だと思う子供の名前、つまり私の名前をNに伝えたのだと思います。

そしてNに私の前でそれを言わせ、その時の私の反応を確かめさせようと思ったのかもしれません。

 

あるいはNに話を広めさせて、私をこらしめようとしたのかもしれません。

(どちらか言うと、こちらの方が正解っぽいです)

ただ、Nはその時、それ以上、何も云いませんでした。

また、その話はそれっきり消えてしまいました。

 

 

今、思えば、筆跡を見ただけで誰が書いた手紙かすぐにわかりそうなものです。

しかし当時、筆跡を見るという知恵がまだ日本人にはなかったと思います。

だからYも筆跡鑑定なんて考え付かなかったのでしょう。

 

だからと言って、担任教師Yのやったことは今にして思えば酷すぎる。

今なら完全にニュース沙汰になっていますよね。

 

ともあれ、私はこの事件によって自分の弱点にあらためて気づきました。

 

私はおそらくウソ発見器とかが苦手なタイプでしょう。

ウソ発見器を使う係官って、おそらく

「コイツが犯人だったら仕事が早く終わるのに」

と思いながら仕事をしているはずです。

そして、HSPにはその係官の声が聞こえてくるのです。

その係官の声に自分の心が共鳴してしまうために発汗現象が起こります。

それで「陽性」になってしまうと…。

 

ただ単に相手の心の声が聞こえてくるだけでなく、その声に影響されてしまう。

それがHSPという性格のやっかいなところです。

 

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