雑記(未分類)

ファイアという言葉に踊らされてはいけない

今どきの早期リタイア

 

最近、Fire(ファイア)という言葉を聞くようになりました。

「何のこっちゃ?」

と思ったのですが、どうやら早期リタイアのことだそうですね。

 

私の場合、早期も何もすでに50代なので関係ない話。

それにファイナンシャルの専門家でもないので細かいことまでわかりません。

 

でも昭和の時代から生きてきて、今までも同じような概念が次々と生まれ、消えていったことは知っています。

だから、近頃のファイアブームにもちょっと疑問が出てきたりして・・・。

 

 

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まずは1年間の生活費の25倍を貯める

 

アメリカのグラント・サバティエ氏が書いた

『FIRE 最速で経済的自立を実現する方法』

という本によって、ファイアという概念は日本でもこの1~2年、話題になっています。

 

アマゾンで調べてみたところ、この本の冒頭にFireの基本思想が端的に書かれていました。

それは次のような文章です。

 

FIRE【ファイア】

Financial Independence(経済的自立)と Retire Early(早期リタイア)の頭文字。

雇われ仕事をすることなく不労所得だけで毎年の生活費を賄えるよう貯蓄と節約に励み、できるだけ早くリタイアしようとする考え方。

お金の悩みから解放され、お金のために働く必要がなくなること。

 

ファイアの内容を具体的にまとめると以下の通り。

 

まず、徹底的に貯蓄に励み、現在の1年間の生活費の25倍のお金を貯めます。

たとえば1年間の生活費が200万円だとすると、5,000万円を貯蓄することになりますね。

 

今度はその5,000万円をアメリカ株に投資します。

アメリカの株価の上昇率は平均して年7%、インフレ(物価上昇)率は平均して年3%くらいだそうです。

だから差し引き4%ずつは預金残高が増えていくことになります。

 

したがって5,000万円の貯金があれば、働かなくても毎年その4%、つまり25分の1にあたる200万円が利息として付いてくる計算になります。

だからその200万円で1年間生活していけばよい、というのがファイアの考え方です。

 

 

Fireという発想の問題点

 

ファイアというのは要は金利生活のことです。

しかしどうやら従来から言われてきた大金持ちの金利生活とは違うようです。

 

徹底的に生活費を切り詰めることで「一般サラリーマンでも達成可能な金利生活」というのがタテマエのようです。

 

しかし、これって本当に可能でしょうか?

 

ファイアに関してはアメリカでも日本でも熱狂的な支持者がいます。

それと同時に、近頃ではその誤りを指摘する声も高くなっています。

 

 

お金を貯める前も貯めた後もカツカツの生活

まずは、早期リタイアと言うからには30代で仕事をやめたいという思う人が多いでしょう。

でも社会人になってわずか10年、15年で普通のサラリーマンが生活費の25倍もの貯金を作ることができるでしょうか。

 

かりに実現可能だとしても、それまでの10年~15年間、ひたすら倹約して貧乏生活に耐えなければなりません。

 

 

また、リタイアした後も優雅な生活ができるわけではありません。

たとえばやっと5,000万円貯めたところで、老後もずっと年収200万円で生きていくわけですよね。

・・・となると、実質的には生活保護者よりちょっとだけ優雅に過ぎません。

 

それでは1億円を貯めてからリタイアしようなどと考えていると時間がかかり過ぎて、もはや早期リタイアではなくなってしまいます。

 

物価上昇とともに年間支出も増えていく

もう1つ、忘れている問題があります。

 

物価上昇率を計算した上での4%とは言うけれど、だったら1年間に必要な生活費も毎年4%ずつ上昇していくはずです。

つまり、今年も来年も再来年も、1年間の生活費が200万円であるとは言い切れないわけです。

 

この先、世の中がどうなるかは不明である

そして最も大きな問題は

「この先、世の中がどう変わるかわからない」

ということ。

 

私が子供の頃の日本は高度経済成長がしだいに収束していった時代でした。

20代になってからはバブル時代がやってきて、そして崩壊しました。

そして多くの成金たちがあっという間に借金地獄のドン底に落ちました。

 

バブル期に大学を出て一流企業に就職しても、その後、勤め先が倒産するなどして大変な目にあった友人、知人もたくさんいます。

 

こういう時代の流れを見てきた人間としては、ファイア思想がなんとも「ノー天気な考え方」に思えてなりません。

 

みんながファイアすれば金利上昇は止まる

ついでに言っておくと、ファイアの本質というのは贅沢暮らしはやめて、金利の範囲内で地味に生きていこうという発想です。

 

となると、クルマなど高くて買えない。

海外旅行なんてとんでもない。

ひょっとすると結婚もしない。

結婚しても子供を作るなんて余裕はない。

 

そうなるとファイアした人たちというのは基本的にお金を使わなくなるため、こういう人が増えると経済は停滞します。

すると企業は成長しないため、当然、不景気になり、金利は上がらなくなります。

 

となると、金利生活者たちはいっせいに破綻するでしょう。

 

 

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リタイアは簡単でも、その生活を続けるのは難しい

 

実際、このファイアに飛びついているのは20代から40代手前の人たち、つまり生まれた頃からネット環境があったミレニアル世代の人たちです。

 

もしかして、最初にスイッチを入れるとそのまま想定通りにコトが進んでいくと信じている世代なのかもしれませんね。

 

 

グラント・サバティエ自身、1984年生まれだそうなので、今年でまだ37歳に過ぎません。

彼がいくら「ファイアを達成したぞ!」と言っても、10年後、20年後も彼がファイア状態で居続けられるかは不明です。

 

また、YouTubeを観ていると、「ファイア達成!」などと大喜びしている人の動画が出てきます。

でも、死ぬまでファイアで居続けられるかどうか?

うーん、難しいと思いますね。

 

 

つまり、ファイアで早期リタイアをした人はいても、その未来はまだ誰も見ていないのです。

もしかしたら5年とか10年で貯金がなくなり、社会復帰を考えたけれども、すでに「浦島太郎」状態になっているので就職できない・・・ということもありえます。

 

 

ファイアよりも海外移住の方が現実的

 

50年以上生きて来て思うのは、結局、ふつうが一番ラクそうだ・・・ということ。

つまりサラリーマンで給料をもらい続けながら定年まで生きるという方法です。

 

そして退職後はしばらく退職金でやっていき、それが尽きる頃に年金生活に入る。

これが経済的にはベストでしょうね。

 

ただ私の場合、こういう人生は無理でした。

性格的にどうしてもできなかった・・・。

 

だから30代で会社員をやめ、その後はずっとフリーランスです。

 

そういう方は私以外にも多いはずです。

 

 

しかし会社員でないということは、年金面では不利ですよね。

でも、国民年金だけは払っておくと、将来、どうにかなるとは思います。

 

もちろん日本では月6万円くらいでは生活していけません。

でも、それしか収入がなければ東南アジアあたりに移住するというのも手です。

 

私がこのサイトで時々取りあげるフィリピンや、ベトナム、タイでもいいと思います。

そういう国ならよほど贅沢しない限り、月6万あれば生きていけそうです。

 

つまり「日本から出る」という選択肢も1つ持っておくのです。

はっきり言って、ファイアなどという机上の空論よりはよほど現実的な発想だと思います。

 

それとプラスして、何かネット副業のようなことができればいいですよね。

 

そういう将来の海外生活のことも視野に入れつつ、私は英会話の勉強も並行してやっています。

 

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