この『ナマケモノ心理学』の英語化に着手して1か月あまり。
その結果、ブログ収益がどうなったかなども含めてのご報告です。
また「自分のブログも英語化したい」と考えている人はもちろん、「そもそも自分には英語ライティングなんて絶対無理!!」と感じている人にも役立つ記事になっております。
ぜひ、最後まで読んでみてください。
日本語で情報発信してもお山の大将なんだね
「もしかして自分は社会不適合者なのではないか・・・」
「この社会ではどうも自分は異端っぽい存在だな・・・」
もし、あなたの心のどこかにそんな思いが1mgでもあるなら、私はブログを書くことを強烈におすすめします。
また、単にブログを書くだけでも十分に意味はありますが、さらに昨今よく言われる「グローバル化」の流れに乗ってブログ記事の英語化をしてみるというのもオススメです。
あなたのブログ記事を読みたいという人は、もしかすると日本国内より海外の方が多いかも知れませんよね。
あなたが日本国内である種の「疎外感」を感じていたとしても、世界に出て行けば大歓迎されるかもしれません。
ところで皆さんは「インターネット検索で使用される言語」というものを考えたことはありますか。
皆さんは日頃、ネット検索をする時に日本語で検索していますよね。
でも、アメリカ人なら普通、英語で検索するでしょう。
韓国人なら韓国語で検索する人が多いはず。
で、このインターネットで検索する時の言語の中で、世界で一番多く使われているのはナニ語だと思いますか?
もちろん英語です。
全世界のネット検索をしている人の60%以上は英語でネット検索をし、英語で書かれた記事を読んでいるそうです。
では、日本語で検索し、日本語で書かれた記事だけを読んでいるネット民(つまり日本人ですよね)って何%くらいいると思います?
実は全世界のネット民の2%に過ぎません。
ちなみに中国語って、話者は10億人以上もいるのに、ネット民の人口は日本語以下です。
早い話、ネット民の使う言語って圧倒的に英語一強(60%以上)。
その他の40%未満を他の言語で分け合っているという感じ。
つまりネットの世界では英語以外はすべてローカル言語なのです。
こう考えると、日本語でブログを書いて有名ブロガーとか言っても、ずいぶんローカルな話だと思いませんか?
夢も可能性も30倍になりそう!
ブログの「多」言語化はオススメできない理由
数年前から日本のブログ界では「ブログの多言語化」というのがチラホラ話題になっています。
これは自分のブログに言語切替用ボタンを付けて、ブログ記事を英語、中国語、韓国語、ドイツ語、フランス語・・・などなど、いろんな多言語に切り替えられるようにするというやつですね。
ただ、ブログの「多」言語化をやっているブロガーさんたちが知らずに「やらかしている失敗」があります。
それはネットの自動翻訳を使って翻訳した文章をそのまま使っているというものです。
この「ネットの自動翻訳」とはつまりGoogle翻訳とか、最近人気の高いDeepLのことです。
確かにこれらのネット翻訳の精度は年々進歩しています。
だから使うこと自体は悪くないどころか、大変役に立つのですが、残念ながらそれらの翻訳をそのまま信じると大失敗します。
それをわかってもらうために、1つ例を出したいと思います。
「彼は会社で肩叩きにあった」
この日本語をGoogle翻訳とDeepLで英訳してみましょう。
まずGoogle翻訳を使った場合の翻訳結果がこれ。
He was hit on the shoulder at his company.
次がDeepLを使った場合の翻訳結果です。
He got a tap on the shoulder at work.
いずれも「彼は会社で肩を叩かれた」という意味の英文に翻訳されていて、別に問題なさそうに感じます。
しかし結論を言えば、上の翻訳はいずれも間違っています。
なぜなら「肩叩き」という日本語を間違って解釈しているからです。
「肩叩き」というのは皆さんもご存知の通り、退職勧奨のことですよね。
ところが従業員をいつでも解雇できる海外には日本のような退職勧奨という「文化」がありません。
だから「肩叩き」と言うと、ネット翻訳はそのまま「肩をしばくこと」と物理的に解釈してしまいます。
多言語化をやっているブロガーさんの中には「翻訳にはネイティブのアドバイスをもらっています」という方もおられます。
しかしそのネイティブさん、たとえば上述の退職勧奨のような日本独自の文化をちゃんと理解しているでしょうか。
単に英語ネイティブだからアドバイスが的確だとは限らないのです。
つまり翻訳というものをネット翻訳任せ、ネイティブ任せにしてしまうと、知らないうちに誤訳のオンパレードになっているということです。
あなたのブログを安全に英語化するための手順
この記事の最初の方でブログの英語化を進めておきながら脅かすようなことを書いてしまいました。
しかしいくつかの点に気を付ければ、上述のようなミスを防ぐことが可能です。
その注意点について順番に説明しましょう。
①先に英訳しやすい日本語に書き直す
まず、自分が書いたブログの日本語記事をそのままネット翻訳にかけてはいけません。
その前に最低限やるべきことは、日本語で書いた文章の一文一文に「主語」を付けることです。
この「主語をちゃんと入れる」ことはネット翻訳を使う上で一番大切なことです。
また、日本語って論理構造が曖昧になりがちです。
これもネット翻訳の精度が落ちる原因になります。
そこで日本語で書いた文章に「だから」「しかし」「したがって」などの接続詞を入れて、論理構造を明らかにするといいです。
これらの作業を行うだけでネット翻訳の精度が格段にアップします。
②ネット翻訳した後の英文を自力でチェック
DeepLやGoogle翻訳で翻訳した後、ノーチェックで英文記事をアップする・・・などという恐ろしいことをやっている人が多いです。
「肩叩き」の例で述べたようにネット翻訳は日本語の中の日本文化までは関知していません。
それに主語なしの元の日本語文章にテキトーに主語を付けて英訳されていくので、「彼女」が「彼」になっていたり、「彼ら」が「それら」になっていたりします。
また、自分の話をしているのに、いつのまにかYouの話になっていたりします。
こういうミスは防ぐために絶対に大切なのは、ネット翻訳にかけた文章を読み直し、自力でチェックを入れることです。
主語の確認も必要ですし、「あれ?」と思う表現や自分の知らない単語が出てきたらネットや辞書で調べてみることも大切です。
③文法チェック用ソフトをフル活用する
自分でチェックを入れるのは当然ですが、そもそも自分の英語力だってかなり心配です。
そこで有力な助っ人として利用できるのがGrammarly(グラマリー)です。
Grammarlyは世界中で使われている英文法チェック用のソフトです。
フィリピンのように高校や大学で全学生が英語教材として使っている国もあります。
また、ネイティブのアメリカ人の中にも使っている人がたくさんいます。
で、このGrammarlyを使うと、DeepLで翻訳しただけの英文ではまったくダメだということが実によくわかります。
逆にこのGrammarlyの力を借りれば自分の書いた英文がネイティブが書いたもの以上に立派に生まれ変わります。
ちなみにGrammarlyには無料版と有料版があるのですが、おすすめは有料版です。
すぐに使いたい人はすぐ有料版を契約しても結構ですが、できれば最初は無料版を使いましょう。
無料版を使い始めてしばらくすると、セールのメールが頻繁に届くようになります。
「今、有料版に変えると40%オフ!」みたいなメールです。
この割引率がいろいろ変わるのですが、私は55%オフの時に1年契約しました。
英語版『ナマケモノ心理学』を作ってみての感想
ところでこのナマケモノ心理学ですが、少し前から英語化した記事をボチボチとアップしてきました。
それからまだ日はさほど経っていないのですが、不思議なことにGoogleアドセンスの売上げがぐいぐいと上がっています。
海外の広告も掲載されるようになってサイトの価値が上がったのでしょうか。
それと同時に単価の高い広告も掲載されるようになったような気がします。
もちろんもう少し観察が必要ですが、収益が目に見えて伸びてきたのは嬉しいことです。
話を戻すと英文ブログでの発信は今の日本社会に居場所が見つからないと感じている人たちに絶対おすすめです。
特に「言いたいことが言えない」ということで自信をなくしがちな内向的な人(私のように!!)はぜひやってみるべきだと思います。
ブログの英語化を始めて気づいたことですが、そもそも日本語って内向性を助長する言語のような気がします。
言いたいことが言えない言語構造になっている・・・って感じ。
逆に英語は何でもかんでもハッキリと書く、という言語構造なので、自分の考えが自然にまとまりやすいですね。
内向型の人たちが自分の中の思いを外に出すには英語ほど便利なツールはないと思うのはこのためです
さて、もしあなたがブログを書くことに興味を持ったなら、ぜひこちらの記事を読んでみて下さい。
ブログをただ書くだけではなく、そのブログから収入を得る手順も詳しく書いています。
そしてブログ運営が少し軌道に乗り始めたら、英語化についても検討してみてはどうでしょうか。
また、「ブログって言ったって、書くことないんだよね~」という人にはこちらの記事がおすすめです。きっとブログが書きたくなるはず!